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【MOVIEガイド】あなたの旅立ち、綴ります

2019年2月12日

今日ご紹介する映画は、まさに終活ムービーといえる『あなたの旅立ち、綴ります』。2017年のハリウッド映画で、日本ではちょうど1年前の2018年2月に公開されたばかり。配給元のポニーキャニオンからDVD、Blue-rayが発売されているほか、共同配給元であるスターチャンネルでも放映されています。

ストーリー

広告代理店の社長だったハリエットは、仕事を引退して悠々自適、勝手気まま(実にわがまま)な生活を楽しく送っています。ある日彼女は新聞で、見ず知らずの人物の訃報欄(お悔やみ欄)に目が止まります。(アメリカにも、お悔やみの記事が新聞に載るんですね。初めて知りました。)その記事を読んだハリエットは、自分のお悔やみの記事がどう書かれるのか、とても気になるのです。『自分の記事を読めないのは耐えられない。充実した人生だった、そんな内容にするように』生前にお悔やみ記事を、それも自分が気に入る内容に書くように、新聞社の訃報記者であるアンに依頼をします。(訃報記者がいるというのも驚き。)存命の人から依頼を受けたことはなかったアンは、とまどいながらも今までと同様に、ハリエットの周辺取材を開始したところ、ハリエットの友人、知人たちの口から出てくるのは悪口ばかり。取材を元に訃報をまとめたアンに対してハリエットは「あなたの才能に失望した」と言いますがアンは「わたしの才能のせいではない、悪いのはあなた」と言い返します。自分の人生は間違っていたと気づくハリエットは、これまでの自分を変えることを決意します。

「最低な老婦人」のために「最高のお悔やみの記事」を書くためハリエットとアンのチャレンジが始まります。

笑って泣いて、感動し共感できる

前半はコミカルな要素満載で、アンがハリエットの知人を訪ね歩くシーンなどは、声を出して笑ってしまいます。でも後半に入ると、ハリエットとアンに間に芽生えた友情や、お互いの人生を見つめ直していく姿に感動を覚え、泣けるシーンも随所に散りばめられています。

ハリエットを演じるのはシャーリー・マクレーン。1955年ヒチコックの『ハリーの災難』で映画デビュー、1960年の『アパートの鍵貸します』が大ヒット、1983年の『愛と追憶の日々』でアカデミ主演女優賞を獲っている、ハリウッドの大女優です。親日家として知られています。80歳を超えた今でも、1年に1作映画出演を続けている彼女は、この映画はまさにはまり役。なぜかアメリカの評価は低いようですが、日本ではどこの評価でも★4前後と高い評価を受けています。お薦めです。