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ペットの死から立ち直るために知っておきたいペットロス&ペットロス症候群

2016年03月18日

一昔前まで愛玩動物としてかわいがられていたペットが、いつしか“家族の一員”と認知され、伴侶動物(コンパニオンアニマル)といわれるようになりました。飼い主とペットがより密接な関係を築き上げる一方、ペットを失った後、ペットロスに悩む人々が増えています。そこで今回は、飼い主のみならず、ペットを飼っている友人・知人をもつ方々にも知っておいていただきたいペットロス・ペットロス症候群についてお話しましょう。

ペットロスは病気ではなく、ごく自然なこと

大切なペットを失ったときに、飼い主が悲しんだりふさぎ込んだりするのは、ごく自然なことですよね。ペットロスとは、大切なペットを失うこと。また、ペットを失うことによって起こる心身の変化や状態を表す言葉として使われ、以下のような症状が挙げられます。 

ペットロスの症状例

  • 不眠
  • 食欲不振、食べ過ぎ
  • 倦怠感、無力感、脱力感、疲労感
  • 集中力の欠如
  • やる気がでない
  • 何も楽しめない
  • 自責感、罪責感

など

ペットを大切にしていた飼い主なら誰もがペットロスを経験し、いくつかの段階を経て回復します。症状の有無、重度は人それぞれ。ペットロスの中でも、激しく悲嘆して症状が病的に強く表れる場合を「ペットロス症候群」といいます。

ペットの死の悲しみから立ち直るまでの道のりは?

ペットの死に直面してから回復するまでのプロセスを紹介しましょう。諸説ありますが、大まかにまとめると「否認・拒否→怒り・絶望→受容・回復」の流れになります。

 

否認・拒否

ペットを失った直後は、あまりにもショックな現実を受け入れられずに呆然とし、拒絶反応を起こします。「これは何かの間違いだ」「絶対に嘘だ」などと否認したり、「眠っているだけ」と言い張ったり。時間が経つにつれて、いくら否認してもペットはもういないという現実を理解し始めます。

 

怒り・絶望

周囲の人々や自身に対して「もっと~してくれて(してあげて)いたら死なずに済んだのに…!」と怒りをぶつけたり、「もっと~してあげればよかった」と自身を責めて罪悪感を覚えたりします。その後、ペットがいない現実に絶望して無気力な状態に。何をしても楽しくなかったり、何も手につかなかったり、突然涙が出るなど情緒不安定になる人もいます。

 

受容・回復

ペットを失った現実をきちんと受け入れ始め、徐々に気持ちを整理できるようになります。悲しみが全てなくなるわけではありませんが、「楽しい」「うれしい」などポジティブな感情を少しずつ取り戻して、元通りの生活を送れるようになります。

 

各段階の内容や順序が必ずしも同じになるわけではなく、たとえばペットの死をすぐに受け入れられるなど、飼い主によって個人差があります。大半の人は程なく回復しますが、どのくらいの期間を要するかも人それぞれ。中には、ペットロス症候群やうつ病などの精神障害が引き起こされ、なかなか立ち直れずにつらい思いをしている人もいます。日本ペットロス協会では、下記のような場合、医療機関や相談機関の受診を推奨しています。一人で苦しまず、かかりつけの医師や精神科医、心療内科医、カウンセラーなどに相談してみましょう。

  • ペットの死後3~4週間経っても悲しみが癒えない、もしくはひどくなっている
  • 食欲不振や不眠など心身の不調が長引いている
  • 極端に体重の減少または増加が見られる
  • ペットの死後1か月経っても悪夢やフラッシュバックが続いている

など

ペットロスを重くしないためのポイント&アドバイス

ペットロスを重くしないためには、ペットに依存しすぎないことが大切です。いくらペットを家族のように思っていても、ほとんどの動物は人間ほど長くは生きられません。以前、コラム「鶴は千年、亀は万年、◯◯は何年?」でペットの寿命を紹介しましたが、飼い主の方が長生きするようなら、いずれはペットを看取るのだと覚悟しておきましょう。それは決してネガティブなことではなく、いつか終わりが来ると思えばこそ、ペットとの暮らしがよりかけがえのないものになるはず。人間の終活と同じですね。

もちろん、いくら覚悟していてもペットとの別れは悲しいものです。飼い主がゆくゆくきちんと立ち直るためには、むしろ思いっきり悲しむことが大切。感情を押し殺さず、泣いたり嘆いたりと素直に表すことが回復に繋がる道のりの第一歩なのです。

その他、やがて立ち直るための心の整理の仕方は

  • 友人など寄り添ってくれる人にペットへの思いを話す
  • ペットへの思いを文字にする。ペットに感謝の手紙を書くのも◎
  • 葬儀を行なうなど、ペットの供養をする

など。

周囲の人は、飼い主の悲しみや苦しみを認めて、そのまま受け止めてあげてください。飼い主に寄り添い、話を聞いて、悲しみを開放してあげること。「そんなに泣いたら、天国のペットが心配するよ」「パーッとお酒でも飲んで気分転換して、早く元気出してね」などの励ましの言葉はNGです。子どもに対して親が言いがちな「新しいペットを飼ってあげるから、いつまでも悲しまないの」も逆効果。無理に立ち直らせようとせず、ただ温かい心で寄り添ってあげましょう。それが何よりも飼い主が立ち直るための助けになります。

 

 

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