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【MOVIEガイド】ゆずりは

2020年02月16日

モノマネ芸人のコロッケさんが、本名の滝川広志として映画初主演を務めた作品です。お笑いも、モノマネも封印し、葬儀社に勤務し、葬儀という別れの場を幾度も経験する中で、次第に感情の起伏を失ってしまった主人公を演じています。監督は「HERO」などの人気ドラマの演出を手がけた加門幾生さん。2018年公開の作品で、DVD、Blu-rayにもなっているので、レンタルも可能。PayTV等でも観ることができます。

スタッフ

監督:加門幾生

脚本:吉田順、久保田唱

エグゼクティブプロデューサー:上野由洋、猪狩茂、三上周治、小柳亮太、小山竜央

原作:新谷亜貴子

キャスト

水島正二:滝川広志(コロッケ)

高梨歩:柾木玲弥

松波平二郎:勝部演之

水島直子:原田佳奈

ストーリー

妻を失った後に、妻の父である松波平次郎(勝部演之)が経営する葬儀社に勤務するようになった水島正二(滝川広志)。妻の死に責任を感じ、葬儀という別れの場を幾度となく目の当たりにする中で、彼は徐々に感情の起伏を失ってきていた。そんな水島の前に、高梨歩(柾木玲弥)という入社希望の若者が現れる。ピアスに茶髪といういでたちの高梨は、言葉遣いも乱暴で、とても葬儀社が務まるようには見えなかった。しかし、『飼っていたインコが死んだときに高梨が覚えた気持ち』の話を聞いた水島は、彼を採用することを決める。水島の指導のもとで葬儀社の仕事に励みだす高梨。相変わらず、その態度は常識的なものではないが、言葉が乱暴でも遺族に心から寄り添う高梨の姿勢を見ることで、水島の心、感情に少しずつ変化が生まれ始めていた。

 

タイトルとなった「ゆずりは」は、春に枝先に若葉が出た後、前年の葉がそれに譲るように落葉することです。原作者の新谷亜貴子さんは、命、人生、想いをゆずり、受け継いていくことをイメージされていたのでしょうね。映画の後半で、ゆずりはのエピソードも語られています。

途中では、感情を表に出さないコロッケは、ミスキャストなんじゃやないかな?とも思いましたが、全ても見終わると、逆にコロッケだったから観るものが主人公の感情に共感することができたのかもしれない、と思い直しました。芝居は決して上手いとは言えませんが(苦笑)。高梨歩を演じた柾木玲弥の芝居は、若手有望株の一人でもあるらしく秀逸でした。社会や世間の常識ありきではなく、本質を掴むことが重要であるのは、葬儀社の世界でも一緒ですね。葬儀の場で最も重要なのは『遺族の心に寄り添うこと』、当たり前のことを改めて実感することができた映画です。