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事故による損傷もエンバーミングなら修復できる可能性がある

2021年05月16日

これまでエンバーミングは、主に遺体を腐敗から護り、長期間の保存が可能になるという視点から記事を書いてきました。エンバーミングのもう1つの大きな特長が、遺体のダメージや損傷を修復するということです。今回は修復に絞って考えてみたいと思います。

エンバーミングとは何か(新しい葬送技術を知ろう)

正視するに耐えない遺体とのお別れも

事後に遭って亡くなった遺体は、遺族も正視するに耐えられないほど顔に大きな損傷を受けていることもあります。エンバーミングを施さない場合は、損傷した顔を故人の写真を引き伸ばして覆い隠す、などが行われることもある、とも耳にします。また損傷がひどいために、遺族が母親や配偶者(妻)などであった場合には、とうとう一度も故人の顔を見ることができなかった、という話も聞きます。これではあまりにも切なすぎます。エンバーミングを施すことで、損傷を負った顔を修復し、きちんとお別れをすることができる可能性が生まれるのです。

「ごじょクル」のエンバーミング

損傷した顔を生前の顔に

顔などの修復は、防腐処理をした後に行われます。損傷のない遺体に対しても、生前の表情に近づけるため化粧が施されますが、それと同じタイミングです。一般的には、顔を乾燥させて傷を縫合し、ワックスなどを用いて縫合の後を隠し、最後に化粧を施して生前の表情に近づけます。損傷が骨に達している場合は、骨を修復する必要があるためかなり高度な技術を要します。現在はそこまで高度な技術を持ち合わせているエンバーマーは多くはないと思われます。しかし傷が塞がれて、化粧を施されただけでも、正視するに耐えない顔ではなくなるのではないかと思います。

「ごじょクル」のエンバーミング

現時点でのエンバーミングの限界

事故といっても、たとえば火災で黒焦げになった遺体の修復は現在の技術では難しいようです。また、事故ではありませんが黄疸の出ている顔に対する化粧も難しいと言われています。死後に体内に発生するガスの種類によっては、エンバーミングが難しいということもあるようです。このように現時点で全ての遺体にエンバーミングが万能ではないのが現実ですが、今後は、映画の特殊メイクの技術を取り入れたり、さらなる技術開発によって、全ての遺体の損傷を修復可能となり時代が訪れるのは、それほど遠くない未来のような気がします。

「ごじょクル」のエンバーミング