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増えつつある「墓じまい」

2018年10月29日

お墓の移転などで、今のお墓を撤去・処分したりすることを「墓じまい」といいます。「お墓が遠距離にあるためお墓参りや管理が難しくなったので移転したい」というケースが増えています。墓じまいをするときには、どのようなことに気を付けなければいけないのでしょうか。

決められた手続きが必要

墓じまい(法律では「改葬」と称しています)は、墓地、埋葬等に関する法律および同法施行規則により次のように決められた手続きが必要です。

【新しいお墓に移転する場合】

① お墓のある墓所の管理者から、埋葬している事実を証する書類、および改葬承諾書をもらう

② 移転先の墓所の管理者から、使用許可証をもらう

③ ①②の文書を添付した改葬申請書を、現在のお墓がある市町村に提出し、改葬許可証をもらう

④ 現在のお墓から遺骨を取り出す

⑤ 古いお墓を解体して整地し墓所の管理者に返す

⑥ 移転先の墓所の管理者に改葬許可証を提出した上で、新しく建てた墓地に遺骨を埋葬する。

【お墓を撤去だけする場合】

① お墓のある墓所の管理者から、埋葬している事実を証する書類、および改葬承諾書をもらう

② の文書を添付した改葬申請書を、現在のお墓がある市町村に提出し、改葬許可証をもらう

③ 現在のお墓から遺骨を取り出す

④ 古いお墓を解体して整地し墓所の管理者に返す

⑤ 遺骨の供養方法はさまざま

市町村によっては、必要な書類や手続きが異なる場合があるので、実際に墓じまいをするときには確認が必要です。

いかがでしょうか。面倒くさいですね。

墓じまいをした後の選択肢

近年は埋葬、供養の方法も多様化していて、実際に選択できる(サービスがある)のは次のように複数です。

◯(お墓を管理しやすい)近場に新しいお墓を購入する(移転ですね)

◯永代供養の納骨堂を購入する

◯樹木葬などの自然葬にする

手元供養や散骨を墓じまいの後の供養方法にあげているサイトがあります。しかし、散骨は法的にはグレー(国は完全に合法であるとは認めていません)な行為です。また、手元供養は改葬許可がおりた例がないという話を聞きます。いずれもお勧めできる選択肢ではないですね。 

墓じまいで起こりうるトラブル

お墓が寺院にある場合、お墓を移転するあるいは撤去するということは、そのお寺の檀家から離れる(離檀)ことになります。お寺と檀家は、檀信徒契約という契約で結ばれていて、お寺に墓所がある場合には多くの場合その墓所に埋葬するという内容の契約となっています。つまり檀信徒契約を解除することになるわけです。檀家からのお布施などで経営が成り立っているお寺にとって離檀されることは痛手です。稀に高額(100万円規模)の離檀料を請求されることもあるようです。檀信徒契約に離檀に関する取り決めがされていない場合には、離檀料を支払う法的な根拠は存在しません。ただし、これまで供養してくれたお寺と変にこじれたくはないですね。一方的に墓じまいを通告するのではなく、予めお寺に事情を話して相談することが唯一の方法だと筆者は考えています。

また、親戚や故人と縁のある人には、墓じまいをしたこと、その後の供養方法を伝えておくことが望ましいのも言うまでもないでことですね。

 

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