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【BOOKガイド】老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する

2019年02月28日

今日ご紹介する書籍は、数多くの人に関係する、住居の終活を行う必要性について書かれた「老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する」です。多死社会を迎えつつある日本。高度成長期に家族の解体が進んだ結果、昔と比べると世帯数は大幅に増えています。当然その分住まい(家屋)も増えている。これらの住まいは、やがて住む人がいない空き家に、そして廃屋となる時代を迎えつつある。ご自身のことを考えてみてください。いま自分が住んでいる家は、お子さんが継いでくれるのでしょうか?ご自身は、ご両親が住んでいる家を継ぎますか?誰も継がないとしたら、どうなるのでしょうか。

本書は、これからの日本において大問題となるテーマに対する、ひとつの解を示そうとしています。

 

書籍名称:老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する

発行元:講談社

価格:907円(税込)

販売店:全国の書店、インターネットストア

書籍の概要

 著者は前著「老いる家 崩れる街」で人口減少下の日本で街がどうなっていくかを分かりやすく解説をした野澤千絵さん。東洋大学の教授で都市計画、住宅政策を専門とし、空き家問題にも取り組んでいます。本書では多死社会を迎える日本の住宅に関して野村総研が調査し予測したデータを紹介しています。それによると、2013年に約820万戸だった空き家が、このまま有効活用されなければ2033年には約2,150万戸となり、3戸に1戸が空き家という時代が来るというのです。この問題を解決していくには、それぞれが真剣に家をどうするのか考えなければいけない、と著者は説きます。本書には、空き家が増加した国内外の都市や村の取り組み事例も豊富に掲載されており、また「空き家を解体するコスト」「不動産を生前贈与する場合の方法やコスト」「税金」などが具体的な数値で説明されていて、理解しやすい内容となっています。

 おそらく何も考えなくて済む人は圧倒的に少数なのでは、と考えています。本書を読んで、住まいの終活を真剣に考えてはいかがでしょうか。

目次

【第1章】国民病としての「問題先送り」症候群

・「問題先送り空き家」の実態

・誰のものかわからない戸建て、分譲マンション

・「空き家予備軍」は大量に控えている

【第2章】他人事では済まされない相続放棄

・相続放棄というサイレントキラー

・相続放棄空き家への対応には限界がある

・老いた分譲マンションと相続放棄

・不動産のままで国庫に帰属できるのか?

【第3章】世界でも見られる人口減少という病

・アメリカ・ドイツ・韓国の人口減少都市

・デトロイト市ランドバンクの取り組み

・人口減少都市の土地利用転換に向けて

【第4章】空き家を救う支援の現場から

・住まいのトリアージとは何か

・空き家バンクの最前線―島根県江津市の尽力

・売り手支援の最前線―マッチングサイトの仕組み

・空き家解体支援の最前線―和歌山県田辺市の先進性

【第5章】さあ、「住まいの終活」を始めよう

・住まいの終活、その手順

・民間市場で流通性がある戸建ての選択肢

・民間市場で流通性が低い戸建ての選択肢

・分譲マンションの選択肢

・「住まいの終活」への支援策の提言

 

野澤千絵氏のプロフィール(書籍著者情報から)

兵庫県生まれ。1996年、大阪大学大学院修士課程修了後、ゼネコン勤務を経て、2002年、東京大学大学院博士課程修了。博士(工学)。東京大学特任助手などを経て、2007年より、東洋大学理工学部建築学科准教授。2015年より同教授。専門は、都市計画・まちづくり。国土交通省社会資本整備審議会「都市計画基本問題小委員会」委員をはじめ、様々な自治体の都市政策や空き家対策に関わる。

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