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【BOOKガイド】 ひとり 終活~不安が消える万全の備え~ (小学館新書)

2020年08月20日

先日も記事に書いた「おひとりさまの終活」に関して、詳細に、丁寧に書かれた著作です。全世帯の約3分の1近くが65歳以上の一人暮らし高齢者という日本です。誰しも若いころは気楽で良いと考えていた一人暮らしは、年を経るにつれて心配事が増えていきます。「自宅で一人の時に倒れた・・・・」「認知症になったら・・・・」「・・・・」・・・・。そんな心配事を解決することを目的に記された書籍だということです。

 

書籍名称:ひとり終活: 不安が消える万全の備え (小学館新書)

発行者:小学館(小学館新書)

価格:814円(税込)

販売店:全国の書店、インターネットストア

書籍の概要

 「おひとりさまだからこそ終活を」でも簡単にご説明した、一人暮らしの高齢者が亡くなった後に、やらなくてはいけないことが、漏らすことなく整理されています。その点では、実に優秀な「おひとりさま終活」のバイブルであるといえそうです。またおひとりさまに限らずに、自分が死を迎えるまで、迎えた後に起こりうるさまざまな出来事「終末医療」「要介護」「後見制度」「見守り契約」「死後事務委任」「葬儀」などについても詳しく書かれていますので、一人暮らし高齢者だけでなく、終活を考えている人の全てが、自分が死を迎えるにあたって、すべきことを明確に理解することができます。

本書で著者は次のように言っています。「死を考えることの本質はお葬式やお墓をどうするか、遺産をどう配分するかに思いをめぐらすことではなく、残された時間で自分はどう生きたいか、何が人生で大切なのかを改めて考えることにあるのではないかと思います」おそらく、終活の本質はここにあるのかもしれませんね。

とても良い書なのですが、1つだけ気になったのは、「不安が消える万全の備え」というサブタイトルです。お読みいただくとお分かりになると思いますが、自分の死に備えてやるべきことは超膨大です。そして、どれも費用がかかってくるのです。おそらく多くの人は、今よりもっと不安になるかもしれません。「人は簡単には死ねないんだな」それが分かるだけでも価値はあるのかもしれませんが、決してこの書籍が楽な道を紹介しているわけではないことは読む前に認識したほうが良いかもしれません。

目次

第1章 ひとりで暮らす時代(ひとり暮らしはかわいそうなのか?、未婚男性が続々と高齢化、子どもがいてもひとり、ひとり暮らしの不安は何か、いつまでひとりで暮らせるのか、自分らしく生きるための4つの柱)

第2章 不安に備える(健康寿命を延ばすためにできること、終末医療、ひとり暮らしを続ける工夫、身体の衰えや判断量の低下に備える住み替え、要介護になったらどうするか、連帯保証人と身元引受人)

第3章 死後にやらなくてはならないこと(葬儀とは何か、法律で定められた死後の手続き、お葬式、形式にこだわらない別れの形、お墓、散骨、遺品・財産)

第4章 自分の意思を誰に託すか(判断力が低下したときの備え、異変に気づいてもらうためのセーフティネット、身体の自由がきかなくなったときの備え、ご近所付き合いは最強の自衛策、自分ではできない死後のこと、葬儀の生前契約、「墓友」ネットワークの活用)

第5章 人はひとりで死ねない(自分らしい最期を考える取り組み、自分の死を自己決定する、ゼロ葬は迷惑?、死は自分だけの問題ではない、終活は結縁活動、意思の残し方)

 

小谷みどり氏のプロフィール

1969年大阪府生まれ。第一生命経済研究所主席研究員。奈良女子大学大学院修了後、ライフデザイン研究所(現・第一生命経済研究所)入社。博士(人間科学)。専門は死生学、生活設計論、余暇論。大学や自治体の講座などで「終活(人生の終わりに向けた活動)」に関する講演を多数おこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)