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スマホアプリで遺言書を作成

2021年06月07日

2020年7月に施行された「法務局における遺言書の保管等に関する法律」によって、自筆証書遺言を法務局が預かってくれる「自筆証書遺言書保管制度」がスタートしました。導入後は法務局で保管する件数が増え続けているようです。この制度には、遺言書作成をより身近なものとして、相続紛争をできるだけ減らすという目的があります。保管制度を活用することで、遺言書の紛失や改ざんを防ぐことはできますが、遺言書に効力を持たせるためには、一定の要件を備えている遺言であることが求められます。そう聞くと面倒くさいと思う人のために、保管制度の開始と前後するように、アプリで簡単に遺言書を作成できるサービスがリリースされています。

終活 の参考に。 相続 法改正に伴う法務局での 遺言書 保管制度がスタート

 

LINEでつくる遺言書

LINEアプリ「タイムカプセル」は、LINEで完結できるというサービスです。利用するには、Webサイト(https://timecap.jp/)を開いて、「今すぐLINEで遺言書をつくる」をクリックするとタイムカプセル公式アカウント画面が表示され、そこでタイムカプセルを友だちに追加するだけ。使い方はLINEのトークと同じで、タイムカプセル側から聞かれたことを答えていく、入力するだけで遺言書を作成してくれるというものです。また回答に応じた簡単な提案機能もあることのこと。司法書士が監修しているので、遺言書に求められる要件も網羅しているということです。入力された情報はSSLで暗号化されており、事前にパスワードを設定することで、セキュリティ対策も強化できます。ちなみに、サービス利用料は無料です。

【ポイント】

○LINEのトークと同じ感覚で遺言書を作成できる

○回答に応じた提案機能

○司法書士監修に基づく質問

○SSLとパスワードでセキュリティ管理

○遺言書の内容を、万が一のときに指定した人に開示することができる

AIを活用したアプリ

データ管理などを手掛けるAOSデータ株式会社(東京都港区)がリリースしたのは、「Husime.com」というアプリ(iOS、Android、無料)です。こちらはアプリに自ら遺言したい内容を話すと、AIの音声認識機能によって文書に変換されるというサービスです。入力されたデータはブロックチェーンで管理するために、改ざん・毀損リスクに対応していると同社は謳っています。

【ポイント】

○音声入力をAIが文書化

○改ざん・毀損防止のためにブロックチェーンを採用

○万が一の時には指定した人に遺言内容を送信できる

司法書士事務所がリリース。遺言書必要度診断つきアプリ

司法書士事務所であるN-first(エヌファースト)(東京都台東区)がリリースしたのが、遺言書の自動作成アプリ「らくつぐ(iOS、Android、無料)」です。チャットボットの簡単な質問に答えていくだけで手軽に遺言書が作成できるというもので、さらに詳細な遺言書を作成したい場合には、アプリ上から専門家(司法書士)に有償で作成依頼ができる機能もあります。このアプリは司法書士事務所が自ら開発したものなので、相続に関する用語を解説するコラムや、遺言書の作成が必要かどうか診断してくれる「遺言書必要度診断」などもあり、盛りだくさんなコンテンツ構成になっています。

【ポイント】

○司法書士事務所開発なので、オプション(有償)で、司法書士事務所に依頼をすることも可能

○作成はチャットポッドの質問に回答するだけ

○コラム、遺言書必要度診断などのコンテンツが充実

○作成し直しができる

法的効力も持たせるには自筆にすることが必要

これらのアプリを活用することで、簡単に遺言書をつくることはできますが、現状ではデジタル遺言書には法的効力が認められていません。法的な効力を持たせるためには、アプリを使って作成した遺言書を改めて自筆で書き写し、押印しなければいけません。なお、ここでの押印する印鑑は「印鑑登録している実印でなくとも、認印や拇印でも大丈夫です。書き写すのは面倒な気もしますが、要件を満たす内容の遺言書が短時間で作成できるというのは、結構便利なサービスだと思います。