2018年8月22日から24日まで東京ビッグサイトで、エンディング産業展2018が開催されました。会場ではこの産業展と同時開催という位置づけで、「お供え花コンテスト」というイベントも実施されていました。今回はそのレポートです。
テーマは「供花リース」
お供え花コンテストは、エンディング産業展実行委員会と一般社団法人ジャパンフューネラルフラワー協会が共催するイベントで昨年に続き今年が2回目になります。イベントの実行委員長で、ジャパンフューネラルフラワー協会代表理事の岩田弘美さんによると、昨年はペットを供養するための花など小品も多かったそうですが、今年はテーマが「供花リース」ということもあり、昨年よりも大型の作品が増えたそうです。なお、応募されてくる方は、趣味で取り組む一般の方、フューネラル関係のビジネスをされている方、花卉をビジネスとされている方など実にさまざまなんだそうです。
1次審査を通過した50作品が展示
多数の応募作品の中から、書類審査等を通過した50作品が、会場の一画に設営された壁面に飾られます。22日、23日の2日間に来場された人は、「これ!」と思った作品にその場で投票します。岩田さんによると、今年は22日の投票数が昨年2日間の投票数を上回ったということで、関心が高まっていることが分かります。
24日には、一般投票の結果に、審査委員長である一般社団法人PRAYfor(ONE)の代表理事保志康徳さんをはじめとする審査委員が行う審査結果を加味して、14人の協賛企業賞、優秀賞1人、最優秀賞1人を決定、会場で表彰式が行われました。
最優秀賞は、荒川葉瑠さんの作品、テーマは「飛翔」です。
優秀賞は、越邑きよ子さんの作品、テーマは「追慕」です。
いずれも素敵な作品ですね。この2作品以外の各協賛企業賞受賞作品含めて、全ての展示作品が美しい「お供え花」でした。エンディング産業展の中では、生花祭壇を陳列しているスペースとこの一画が、他の展示にはない華やかさを感じることができた場所といえます。
フューネラルフラワーという言葉は、日本ではまだ聞き慣れない言葉ですが、供養する花の新しい形が、これから根付いていくのかもしれません。