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【BOOKガイド】すごい葬式~笑いで死を乗り越える~

2018年11月14日

今回ご紹介する「すごい葬式」の“すごい”は何も莫大な予算をかけた葬式というわけではありません。日本には、江戸時代から続く粋や洒落を大切にする文化があり、それは葬送の場でも大いに披露されていたと、著名人や文化人の思わずニヤリとしてしまう葬式を紹介しています。

 

書籍名称:すごい葬式~笑いで死を乗り越える~(朝日新書)

著者:小向敦子

発行元:朝日新聞出版

価格:821円(税込)

販売店:全国の書店、amazon

書籍の概要

 著者は「老年学」と「笑い学」という、何やら耳慣れない学術分野双方を研究しているという、おそらくシニアとユーモアを組み合わせた研究の第一人者。老年学は歴史が浅いとはいえ(日本では1950年代以降)学術学会も存在しますが、笑い学は1994年に設立された「日本笑い学会」という市民参加型の研究団体があるだけのようなので、まだこれからの分野です。

 著者は、多死社会を迎える日本で死と笑いを組み合わせることで、誰しも避けることができない死をポジティブに迎えることができると説いています。10年ほど前から「老年学と笑い学の遭遇」というタイトルで、シニアの会合や大学の講義で、シニアにおけるユーモア、死に向かう中でのユーモアについて研究してきた内容を伝えてきたという、その成果の一端です。

 自分の葬式を喜劇に仕立てた戯作者の鶴屋南北、棺の中に花火を置いた十返舎一九など、江戸時代の洒落のきいた葬儀から、立川談志や元キャンディーズの田中好子さんなど現代の葬儀における逸話、死を題材にした川柳など死や葬儀にまつまる、興味深い話が満載。エリザベス・テーラーなど海外著名人の事例もあります。また、生前葬や海中葬、宇宙葬、ロボット導師の登場といった、変わりゆく葬送に関する考察も掲載されています。

 『どうせ逝くなら笑いとふたり、笑いころげてスルリッとあちらへ。』と死生観が一変するかもしれない、シニア世代だけでなく全ての年代の人に読んでほしい一冊です。

目次

第1章 怪しい葬式

第2章 江戸と東京の相似点

第3章 死のショーアップ

第4章 死と戯れる笑い

第5章 笑ってこそ成仏できる

第6章 様変わりする葬送

第7章 明るく賑やかな自分送り

第8章 死と笑いを学ぶ

第9章 長寿時代の死ぬ力

 

小向敦子氏のプロフィール(書籍著者情報から)

高千穂大学人間科学部教授。「老年学」と「笑い学」というシニアとユーモアを中心に置いた研究をしている。米イリノイ大学(シカゴ校)で心理学部を専攻し同大学院で教育学研究科博士課程を修了。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)