「急な不幸で、まとまった葬儀費用が用意できない」 「手持ちの現金が足りないけれど、きちんとしたお別れをしてあげたい」
葬儀は予期せぬタイミングで発生し、その費用は決して安くありません。
そんな時に役立つのが「葬儀ローン」です。
しかし、利用するには審査があり、誰でも使えるわけではありません。
この記事では、葬儀ローンの審査基準や通りにくい人の特徴、金利の仕組みについて詳しく解説します。
また、ローンに頼らずに費用負担を大幅に減らすための賢い備え方についてもご紹介します。
葬儀ローンとは?審査の難易度と仕組み

葬儀費用を分割で支払うための専用ローンには、大きく分けて「葬儀社が提携する信販会社のローン」と「銀行などの金融機関が提供するローン」の2種類があります。
いざという時に慌てないよう、それぞれの審査難易度や仕組みの違いを理解しておきましょう。
葬儀社提携ローンと銀行系ローンの違い
葬儀ローンを利用する場合、もっとも一般的なのが「葬儀社提携の信販系ローン」です。
JACCS(ジャックス)やオリコなどが代表的で、葬儀の打ち合わせ時にその場で申し込みが可能です。
特徴は審査スピードが非常に速く、手続きが簡便なこと。
一方で、金利は銀行系に比べてやや高め(年利6%〜15%程度)に設定される傾向があります。
対して「銀行系ローン」は、フリーローンや多目的ローンとして申し込みます。
こちらは金利が低め(年利3%〜10%程度)というメリットがありますが、審査が厳格で、融資実行までに数日〜数週間かかるケースが一般的です。
葬儀費用は「前払い」や「一週間以内の支払い」を求められることが多いため、急を要する葬儀の場面では、審査スピードの速い提携ローンが選ばれることがほとんどです。
審査にかかる時間と必要な書類
葬儀は時間との勝負であるため、審査スピードは非常に重要です。
審査にかかる時間:葬儀社提携ローンの場合、審査結果が出るまでの時間は早ければ30分〜1時間程度です。
土日祝日でも審査を受け付けている会社が多く、葬儀の打ち合わせ中にタブレット端末などで申し込み、その場で可否がわかることも珍しくありません。
一方、銀行系ローンの場合は、窓口の営業時間内での対応となるため、最短でも数日かかることが一般的です。
必要な書類:基本的には「本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)」があれば申し込み可能です。
ただし、借入希望額が高額になる場合や審査状況によっては、源泉徴収票などの「収入証明書」が必要になることもあります。
また、引き落とし口座の通帳や銀行印も契約時に必要となるため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
審査に通らない主な原因(信用情報・収入・年齢)
葬儀ローンは比較的利用しやすいローンですが、審査に落ちてしまうケースもあります。
主な原因は以下の3点です。
- 1. 信用情報の問題(ブラックリスト):過去にクレジットカードや携帯電話料金、他社ローンの支払いを滞納した履歴(いわゆるブラックリスト)がある場合、審査に通るのは非常に難しくなります。
- 2. 収入の安定性と借入額のバランス:年収に対して借入希望額が大きすぎる場合や、勤続年数が極端に短い場合、または無職で安定した収入がない場合は「返済能力がない」と判断される可能性があります。
- 3. 年齢制限(高齢者):申し込み時の年齢が70歳や75歳を超えている場合、完済時の年齢が高くなるため審査が厳しくなります。この場合、定職に就いている連帯保証人を立てることで審査に通るケースもあります。
葬儀ローンを利用するメリット・デメリット

手元の現金が不足していても、分割払いを利用することで葬儀を執り行えるのは大きな救いです。
しかし、ローンである以上、金利手数料が発生し、最終的な支払い総額は増えてしまいます。
利用を決める前に、メリットとデメリットを冷静に比較検討することが大切です。
メリット:手持ち現金がなくても葬儀があげられる
葬儀ローンの最大のメリットは、まとまった現金が手元になくても、希望する形式の葬儀が行えることです。
一般的な葬儀費用の平均は100万〜200万円程度と言われており、これを急に現金で用意するのは多くの家庭にとって困難です。
「お金がないから」といって、直葬(火葬のみ)などの簡素な形式に妥協することなく、故人を偲ぶための祭壇やお花をきちんと用意し、納得のいくお別れができる点は精神的にも大きな支えとなります。
また、親族にお金を借りるなどの気まずい思いをせずに済む点や、香典返しや当面の生活費に現金を残しておける点も、遺族にとっては大きな安心材料となります。
支払回数も6回〜36回など柔軟に選べるため、月々の負担を抑えた計画的な返済が可能です。
デメリット:金利手数料がかかり総額が高くなる
デメリットは、やはり金利手数料によって支払い総額が現金一括払いよりも高くなることです。
例えば、100万円を金利10%で36回払い(3年)にした場合、利息だけで約16万円ほど余分に支払うことになります。
葬儀が終わった後も数年にわたり返済が続くため、遺族にとって精神的な負担が長引く可能性があります。
また、故人が亡くなった後の手続きは、相続や名義変更などお金がかかる場面が多いものです。
毎月のローン返済が家計を圧迫しないか、慎重なシミュレーションが必要です。
さらに、もし故人が生前に借金をしていた場合、相続放棄を検討することもあるかもしれませんが、喪主が自身の名義で葬儀ローンを組んだ場合は、相続放棄をしてもローンの返済義務は消えない点にも注意が必要です。
クレジットカード払いやその他の分割方法

専用の葬儀ローン以外にも、クレジットカードやその他の決済手段が使える場合があります。
最近ではキャッシュレス対応の葬儀社も増えていますが、限度額や支払い方法には特有の注意点があります。
ここではローン以外の選択肢について解説します。
クレジットカードの分割・リボ払いは可能か
近年、多くの葬儀社でクレジットカード払いが可能になっています。
カード払いであれば、ポイントが貯まるメリットがあるほか、カード会社の機能を使って「あとから分割」や「リボ払い」に変更することで、実質的な分割払いが可能です。
審査も不要なため、すでにカードを持っている人には手軽な方法です。
ただし、「利用限度額」には注意が必要です。
一般的なカードの限度額は30万〜100万円程度が多く、葬儀費用全額をカバーできないケースが多々あります。
事前にカード会社へ連絡し、「冠婚葬祭利用」として一時的な増枠申請をすることも可能ですが、審査に数日かかる場合があります。
また、リボ払いは葬儀ローン以上に金利(手数料)が高くなる傾向があるため、返済計画には十分な注意が必要です。
後払い決済サービスなどの利用可否
ネット通販などで普及している「NP後払い」や「Paidy」などの後払い決済サービスですが、葬儀費用の支払いには対応していないことがほとんどです。
これらのサービスは基本的に数千円〜数万円の少額決済を想定しており、高額になる葬儀費用には不向きだからです。
また、「生命保険の死亡保険金を葬儀費用に充てる」と考える方もいますが、保険金が口座に振り込まれるのは、書類提出後、早くても数日〜1週間後です。
葬儀社への支払期日に間に合わないことが多いため、一時的な立て替えが必要になります。
現状では、手持ちの現金がない場合の選択肢は「クレジットカード」か「葬儀ローン」の二択が現実的と言えるでしょう。
ローンに頼らず賢く備えるなら「互助会」が最強
ここまで葬儀ローンについて解説しましたが、金利負担や審査の不安を考えると、やはり事前の備えに勝るものはありません。
そこでおすすめなのが「互助会(ごじょかい)」という仕組みです。
月々の少額積立で、将来の葬儀費用を安く、確実に準備できる最強の方法をご紹介します。
互助会の積立なら金利ゼロ&葬儀費用が割引に
互助会とは、毎月一定額(数千円程度)を積み立てることで、冠婚葬祭の儀式をお得に利用できる会員システムです。
ローンの最大のデメリットは「金利」ですが、互助会の積立には金利や利息は一切かかりません。
むしろ、積み立てた金額以上のサービスを受けられることが最大の特徴です。
例えば、毎月3,000円を積み立てて満期になった場合、その積立金が葬儀費用に充当されるだけでなく、葬儀プラン自体が会員特別価格(一般価格の30%〜50%割引など)で利用できます。
つまり、「お金を貯めながら、将来かかる費用そのものを安くする」ことができるのです。
ローンで余分な利息を払うのとは真逆の、資産を守るための賢い選択と言えます。
高齢でも加入しやすく、審査も原則不要
「高齢だから保険に入れない」「持病があるから心配」という方でも、互助会なら安心です。
互助会は保険やローンとは異なり、加入時の健康診断や年齢制限が原則としてありません(※一部プランを除く)。
また、クレジットカードのような信用情報の審査も不要です。
あくまで「自分のための前払いサービス」であるため、80代の方でも加入でき、加入直後から会員割引などの特典を受けられるケースが多くあります。
さらに、積み立てた権利は家族間で共有・譲渡ができるため、親の積立を子供の結婚式や孫の成人式に利用するなど、無駄なく活用できる柔軟性も魅力です。
「審査に通るか不安」と悩む必要がなく、誰でもすぐに始められる備えとして選ばれています。
もしもの時に慌てないために、今から資料で確認を
葬儀費用は、いざその時になってからでは「値切り交渉」も「相見積もり」も難しく、言われるがままの金額でローンを組まざるを得ない状況になりがちです。
そうならないためには、元気なうちに情報を集め、少しずつ準備をしておくことが欠かせません。
もし、お住まいの地域で利用できる互助会を効率よく探したいとお考えなら、当サイト「ごじょスケ」が便利です。
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