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お香典返しで気をつけること

記事公開日:2017.07.28/最終更新日:2023.04.07

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お葬式が一段落すると遺族は、会葬してくれた人へのお香典返しを考え始めないといけません。最近では、葬儀会社がお香典返しのサービスもセットで引き受けるケースも増えています。心のこもった会葬に対するお礼であるお香典返しですから、その本来の意味も含めてしっかりとマナーをおさえておきたいですね。

お香典返しの由来

お香典の元来の目的は、お葬式で使う食料品などを供えることで、遺族を助ける互助的な意味合いのものでした。それが時代とともに食料品から現金へと変化してきたのです。現金になったことで、お葬式にかかった費用にお香典をあてることができるようになったわけですが、費用を差し引いてもお香典が余ってしまった場合には余った額を会葬者に返したりお寺に寄進したりしていました。その流れが現代では、余った額に関係なく会葬してくれた人に対する気持ちとしてお返しをするようになったと考えられています。

お香典返しの相場

贈り物に対するお礼の目安として、いただいた金額の半額程度をお返しするという「半返し」という慣習があります。お香典もこれが目安となっています。しかし必ずしもきっちりと半額を返す必要はなく、およその目安が3分の1から半額とされています。包まれる金額が多い5,000円には2,500円、1万円には5,000円、2万円以上だった場合には一律で1万円の3パターンを用意するのが一般的なようです。なお、お葬式当日にお返しをする「当日返し」が最近では増えています。この場合は金額の予測がつきませんから一律で2,000円から3,000円の額の品物を返すことが多いようです。当日返しをした後で、お香典が高額だったことがわかったときに、後日半返しの額との差額に相当する品を送るのがマナーといわれています。

お香典返しの送り方

礼状(挨拶状)に、お葬式に際してお世話になったこと(会葬してくれたこと)へのお礼、四十九日の法要もすみ無事に納骨したことの報告などを書きす。また品には熨斗(のし)をかけ、また表書きに仏式の場合は「志」、神式の場合は「偲び草」、キリスト教式の場合は「志」もしくは「偲び草」と書いて、その下に家名を書きます。

お香典返しを送る時期と送る品

お香典返しを送る時期は、忌明の法要つまり四十九日の法要がすんだ後です。法要に来てくれた人には直接渡すことができますが、そうでない場合は礼状(挨拶状)とともに送ります。

お葬式という不幸に関わることですから、残らない品を選ぶようにしてください。海苔やお茶、お菓子などの食品類、石鹸やタオルなどの消耗品が無難でよく選ばれています。ただし、食品は「四つ足生臭もの」と呼ばれる肉や魚は避けるのが無難です。