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【MOVIEガイド】おじいちゃん、死んじゃったって

記事公開日:2019.09.28/最終更新日:2023.05.08

今日ご紹介するのは2017年公開の日本映画、「おじいちゃん、死んじゃったって。」です。主演は岸井ゆきのさん。
大河ドラマ「真田丸」や朝の連ドラ「まんぷく」などに出演している売出し中の若手女優さんですね。本作品が映画初主演。
この映画で第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞しています。
そして監督は、「グラブル」「ソフトバンク」などのCM・映像ディレクターである森ガキ侑大さん。こちらも初の監督作品です。
本作はフランスのヴズールで開催される「アジア国際映画祭」で、日本映画としては初のグランプリも受賞しています。

スタッフ

監督:森ガキ侑大

原作:山崎佐保子

脚本:山崎佐保子

主題歌:Yogee New Waves

製作プロダクション:nice、マグネタイズ

製作:映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会(nice/S・D・P/ガキ社/マグネタイズ/ARAKINC./インディヴィオン/プライド・ワン・エンタテインメント)

キャスト

春野吉子:岸井ゆきの

春野昭夫:岩松了

野村ふみ江:美保純

春野洋平:岡山天音

春野薫:水野美紀

春野清二:光石研

野村千春:小野花梨

ストーリー

ある日祖父の訃報を告げる電話をとった吉子(岸井ゆきの)は、祖父の次男である父清二(光石研)とともに祖父の家を訪れます。
家を継いでいる長男の昭夫(岩松了)と従兄弟の洋平(岡山天音)、昭夫の前妻である野村ふみ江(美保純)と従姉妹の千春(小野花梨)。清二の姉で独身の薫(水野美紀)。
日頃顔を合わせることがない家族が一同に会して、祖父の葬儀の準備を始め出すのです。
そこには、悲しみというものが見られず、余裕がないというより何か飄々と進んでいくのです。
そして葬儀を迎えとうとしている中で、1人ひとりの家族が抱えるやっかいな事情が少しずつ明らかになります。
長男と次男、長男と長女の間の葛藤なども吹き出してきます。
互いの本音がさらけ出されることで、わだかまりが徐々に溶け出して、家族の絆を改めて見つめ直す、という映画です。

葬儀は家族が顔を揃える数少ない場

葬儀や法要は、大家族制が崩壊し、散り散りになった家族全員が顔を揃える唯一の場となっています。
さまざまな事情や想いを抱えた家族が勢揃いして、互いの本音をぶつけ合い、また故人を介して、自分の人生や家族の人生を思い返す、という家族再生ストーリーは実は定番ではないかと思いますが、安心して(最期にどんでん返しもないので)観ることができる水戸黄門的な良さがあります。

家族は何があっても家族なんだね、どれだけ遠く離れていても、どれだけ長いこと会っていなくても家族なんだ。ということが心に染みる作品でした。

岸井ゆきのさんのファンが多いようで、彼女を観るためだけに観たという人が結構いるようです。
吉子は煙草を吸います。それも結構ヘビィです。
こんなに喫煙シーンが多くて大丈夫なんだろうか?と余計な心配をしていました。