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スマートフォンでお墓参り

2017年12月15日

AR(拡張現実)技術と位置情報を使って、お墓参りをするサービスをご存知ですか。始めたのは、千葉県香取市にある石材会社「㈱良心石材」の若き社長香取良幸さんです。デジタル時代のお墓参り、どんなサービスなのか調べてみました。

慰霊(お墓参り)の方法は

世界中どこでも好きな場所を、故人を慰霊する場所として設定し、故人の写真や動画、故人のメッセージを登録すると、その場所を訪問した人にはスマートフォンのアプリ(Spot message)を通して登録した故人の写真やメッセージが表示されます。訪問者はそのアプリを見ながら故人を慰霊する、つまりお墓参りの代わりとなるというサービスです。サービスの名前は「スマ墓(スマボ)」と言います。

お骨は同社が預かる

大切な故人のお骨は、同社が提携先である宗教施設の安置施設で保管をします。その点では納骨堂と似ていますが、安置施設は慰霊(お参り)をする場所ではないところが違います。考え方は、お骨と設定した慰霊場所が空間を隔ててつながって、慰霊場所で故人を偲ぶ思いはお骨の安置場所にも届いている、ということでしょうか。なお宗教施設ではありますが、希望しない限り宗教者が慰霊をすることは決してないそうなので、宗教・宗派の心配をする必要はない、ということです。

格安の利用料

このサービスは月額500円で、2つまでのお骨(追加費用を払えば3つ以上も可能)を15年間保管してもらうことができます。期間がすぎたお骨は、追加費用なしで合祀されます。15年間いつでも返却してもらえるので、亡くなってすぐお墓が用意できなかった場合などに、一時的にこのサービスを利用して、お墓ができたら解約するという使い方もできます。

サービスが生まれたきっかけ

香取社長は、お墓を否定しているわけでもありませんし、お墓が失くなるとも思っていません。墓石を販売する仕事をする中で、墓地や墓石にかかる負担が大きなことに悩む人や、墓所が見つからずに困っている人を数多く見かけたそうです。また遠隔地にあるお墓にお参りに行くことが困難な人もいます。そのような人の役にたちたい、と考えたことがきっっかけだったそうです。「故人の慰霊のあり方が多様化している現在社会で、故人を弔う、感謝と追悼をする場所が、墓石や納骨堂などのお墓の前であることが絶対的なことではなくなっていると思います。大切なのは、故人への思いですから、お墓の在り方をもっと自由に、お墓に関わる精神的・経済的な負担を減らす。それがスマ墓サービスに込められた私の思いです」

どんな人に向いているのか

香取社長によると次のような人に検討してほしいサービスだそうです。

・身内が亡くなってすぐにはお墓購入を考えられない人

・お墓の資金が貯まるまでお骨を預けたい・仮のお墓として

・跡取りの居住地が定まるまでお墓が買いづらい人

・高い墓地・墓石を買いたくない人

・墓地が見つからない人(墓地の抽選が当たるか心配)

・お墓とお参りに関わる費用や手間を減らしたい人

・跡取りがいない人

・お墓を必要としない人

 

確かに、香取社長が言うように、お墓に対する意識の多様化、そして墓所不足、お墓の高額化を考えると、このような選択肢があっても良いと筆者も考えます。お墓の中に故人がいるわけではありませんし、大切なのは弔う気持ちなのですから。

 

良心石材「スマ墓」 https://www.sumabo.biz/

 

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