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葬儀の留守宅ご用心

2018年09月06日

北海道で、葬儀で留守になっている家を中心に空き巣を繰り返した2人組が逮捕されたそうです。

おくやみ欄で情報収集

北海道新聞などによると、2018年4月に札幌市内の女性宅に侵入した住居侵入容疑で2人組の男を北海道県警が逮捕しました。取り調べにより、20回以上にわたり常習的に葬儀で留守の住居に侵入し、金品を盗む空き巣を繰り返していたことが分かり、書類送検されました。2人は新聞の「おくやみ欄」で葬儀の日時や故人の住所を把握していたそうです。被害総額は約1,170万円!

なくならない古典的手口

実は葬儀中の家を狙う空き巣は古典的な手口で、昔から現在までなくなることがないのです。警察も注意喚起を促していますが、葬儀の忙しさと慌ただしさに紛れてしまい、つい疎かになりがちなのかもしれません。今回の北海道の手口同様に、ほとんどは「おくやみ欄」で情報を掴んで犯行におよんでいます。空き巣にとり、不在の時間帯がほぼ分かるのですから、これほど貴重な情報はありません。それに、都市部ではあまりない近隣の付き合いですが、地方ではまだ隣組による互助的な活動の名残が存在します。近隣の住人が葬儀に参列あるいは手伝いに出かけているので、周囲全体の人が少ないため、より目立たないということもあるのでしょう。

ちょっと待って!おくやみ欄の取りやめ

では防ぐために「おくやみ欄」への掲載を取りやめればいい、というのは少し早計かもしれません。そもそもおくやみ欄は、自ら依頼しなくても掲載されることがあります。地域や媒体(新聞)により異なりますが、おくやみ欄はその地方を代表する新聞だけでなく、地方のタウン誌などにも掲載されます。地方新聞などは出広料を払って掲載してもらうケースが多く、その場合は喪家が依頼しなければ載ることはありません。しかし、タウン誌などは地域ネットワークの情報として、自ら訃報を探し出して出広料なしで掲載する場合があるので、事前には分からないことがあるのです。

それに何よりもおくやみ欄は、遺族が把握しきれていない故人と縁あった人に、故人が逝去したことを伝える大事な役割があるので、おくやみ欄への掲載を止めるという選択肢はあまりお勧めできません。

留守番が一番の防犯

では防ぐためにはどうすればよいでしょうか。戸締まりをしっかりしても、近隣も人が少なく目立ちにくいので、侵入を防ぐのは容易ではありません。無論、戸締まりをするのは最低限の防犯ですが、最大の防犯は『留守番を頼む』につきるでしょう。それも1人ではなく複数、信頼のおける知人にお願いすることです。つまり「留守宅」にしないことがベストです。窃盗犯は留守宅だと思って侵入を試みようとするわけですから、人がいることで容易に侵入できないことが分かると退散する可能性が大きいと思います。

警視庁が勧める防犯対策

なお警視庁では、葬儀理由だけでなく留守宅の防犯対策として次のことを呼びかけていますので、参考にしてください。

【ドアの防犯対策】

・補助錠を取り付ける

・ドアにガードプレートを取り付けて隙間をなくす

・防犯性の高い鍵に取り替える

【窓の防犯対策】

・補助錠を取り付ける

・防犯フィルムを貼る

・防犯ガラス、強度の高いシャッター、面格子などを取り付ける

【その他】

・センサー付きライトを設置する

・カメラ付きインターホンを設置する

・フェンスは見通しの良いものがお勧め

ホームセキュリティの会社は、1日だけといったメニューはないので、ハードルは高いですが、恒常的に自宅の防犯力を高めたい人には検討に値する選択肢です。

ところで、葬儀に関連する窃盗、盗難というと自宅だけでなく、葬儀場での香典泥棒も古典的ですね。この話はまた次回取り上げたいと思います。

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