「鶴は千年、亀は万年」ということわざもあるように、ツルとカメは長寿のシンボルとされています。しかし、実際に何歳まで生きるかを知っていますか? 今回は、犬や猫を始め、ペットとして人気の動物たちを中心に寿命を調べてみました。前回のコラム「飼い主が死んだら、ペットはどうなるの?」と併せて、ぜひご一読ください。
人気ランキングの2トップ、犬と猫の平均寿命
日本ペットフード協会の調査結果を基に、ペットとして今後飼いたいと思われている動物たちをランキング形式でまとめました。
(※現在飼育中を含む。/平成27年全国犬猫飼育実態調査より)
1位 | 犬 |
2位 | 猫 |
3位 | 金魚 |
4位 | メダカ |
5位 | 小鳥 |
6位 | 熱帯魚 |
7位 | ウサギ |
8位 | カメ |
9位 | モルモット |
10位 | フェレット |
犬と猫はやはり多く、文句なしの1位と2位。ちなみに同調査によると、犬の飼育数は2012年から減少傾向にあり、猫の飼育数はほぼ横ばい状態です。年々、両者の差が縮まっていて、2015年10月時点で犬が9,917頭、猫が9,874頭。「犬と猫の飼育数が逆転する!?」というニュースも話題になりましたね。
犬と猫の平均寿命は「飼い主が死んだら、ペットはどうなるの?」で紹介したとおり、犬が14.85歳、猫が15.75歳です。犬の場合、中・大型犬が14.02歳、小型犬が14.62歳、超小型犬が15.67歳と、サイズが小さい犬ほど平均寿命が長く、犬種によっても異なります。猫も猫種によって異なりますが、外に出るか出ないかによって、かなりの開きが。外に出る猫は14.22歳、出ない猫は16.40歳です。
続いて、他の動物たちの寿命もチェックしていきましょう。
金魚やメダカなど魚類は体が大きいほど長生きする
魚類の中でペットとして人気が高いのは、金魚、メダカ、熱帯魚。金魚とメダカは、子供の頃に飼っていたという人が多いのではないでしょうか?
金魚とメダカ、鯉、さらに一部の熱帯魚の寿命をまとめてみました。
金魚 | 6~10年程度 ギネス記録に認定されている最高齢は43歳! |
メダカ | 3~5年 野生下では1~2年 |
鯉 | 約20年 まれに50年以上生きる鯉もいるそう |
グッピー(熱帯魚) | 1.5~3年程度 |
カクレクマノミ(熱帯魚) | 10年程度 |
アロワナ(熱帯魚) | 10~20年 |
魚類は、体が大きいほど長生きする傾向にあるようです。魚類ではなくほ乳類ですが、体長15~18mにまで成長するホッキョククジラの寿命は、なんと100年以上、最長200年! 海の生き物の中には長寿の貝もいて、ムラサキウニの寿命は200年以上。400年以上生きているハマグリもいるそうです。
もしも食べられるとしたら、どんな味がするのでしょうか……?
ペット葬儀について不安なことはなんでもご質問ください【ペット葬儀110番】
ウサギなど愛らしい小動物たちの寿命は?
近年、人気が高まっているウサギとフェレット、モルモット。定番ペットのハムスターも加えて、愛らしい小動物たちの寿命をまとめてみました。
ウサギ | 6~10年 18年以上生きたウサギもいるそう。 |
フェレット | 6~8年 成長が早く、小動物の中では比較的短命。 |
モルモット | 8年程度 10年以上生きることもある。 |
ハムスター | 2~3年 長寿のギネス世界記録は4歳6か月。 |
なかでもウサギの寿命は伸びていて、以前は6~8年といわれていました。現在は飼い主の知識が増えたことなどにより、10年以上生きるウサギも多くなっています。また、ウサギに限らず、単に「かわいいから」という理由で衝動買いするのはNG。長くいっしょに暮らすためには飼育環境を整え、適切な世話をしてあげなければなりません。特に小動物は、犬や猫と異なり、病気にかかった際に診てもらえる動物病院が少ないもの。自分の飼う動物が受診できる動物病院を探しておくことも大切です。
カメVSツルVSオウム? 鳥とカメの平均寿命
最後に小鳥とカメの寿命を紹介しましょう。小鳥の中で多く飼われているのは、ブンチョウ、ジュウシマツ、セキセイインコ、オカメインコなどです。
ブンチョウ | 7~8年 18年生きたブンチョウもいるそう。 |
ジュウシマツ | 約8年 |
セキセイインコ | 7~8年 |
オカメインコ | 15~20年 35年生きたオカメインコもいるそう。 |
カメ | 20~50年 ギネス世界記録に認定されている最高齢は189歳。 |
小鳥の中ではオカメインコの寿命が長めですが、実はオカメインコはオウムの仲間。オウムは長寿動物の1種で、寿命は30~70年といわれています。なんと100年以上生きたオウムもいるとか。ちなみにツルの寿命は20~50年。どちらも品種によって異なりますが、ツルよりもオウムのほうが長生きするようですね。
一方、カメの一般的な寿命も20~50年です。しかしホウシャガメやガラパコスゾウガメなど、寿命100年以上の品種も。250歳まで生きたカメも報告されており、カメは脊椎動物の中で最も長寿とされています。
さて、今回はペットとして人気の動物たちの寿命を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? ペットの寿命には飼育環境が大きく関係し、もちろん個体差もありますので、参考程度に楽しんでいただけたら幸いです。
これからペットを飼おうと考えている人もいると思いますが、安易に購入したりせず、自分自身とペットの寿命を踏まえて、共に暮らす人生をシミュレーションしてみましょう。「飼い主が死んだら、ペットはどうなるの?」もぜひ読んでみてください。