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弔問に伺う時の服装(弔問のマナー)

記事公開日:2021.06.22/最終更新日:2023.03.29

読了予測:約4分

訃報を受け故人の遺族を訪れてお悔やみの言葉を伝えることを弔問といいます。広くは、通夜や葬儀に参列してお悔やみを言うのも弔問ということになりますが、今回は通夜と葬儀以外の機会に遺族の自宅を訪れて、故人の冥福を祈り、遺族にお悔やみを伝える弔問のマナーに限定して考えてみましょう。

弔問にはブラックフォーマル(喪服)はマナー違反

通夜と葬儀を別にすると弔問に伺うタイミングは、通夜の前と葬儀の後の2回ということになります。通夜と葬儀の服装はブラックフォーマルを着用するのがマナーとなっていますが(現代の通夜は一昔前の「訃報を聞いて急ぎ駆けつけた」という位置づけから、葬儀に参列できない人にとっての故人とのお別れの場という意味合いが強くなっているので、平服ではなくブラックフォーマルが一般的となっています。)、弔問にブラックフォーマル(喪服)を着用するのは失礼にあたる、とされています。その理由は次とおりです。

○ 通夜前の弔問:喪服を着ていくと、死を予見してあらかじめ準備していたように見られる

○ 葬儀後の弔問:葬儀を終えた遺族は日常生活に戻ろうとしている(伺う日によっては喪が明けた後になる)

弔問には平服で

通夜前の弔問も、葬儀後の弔問も平服で伺うのが一般的なマナーとされています。平服と言っても、お悔やみの場ですからカジュアルな服装を避けるのが正解です。男性は、黒、紺系、グレー系のスーツやジャケットとスラックスに、シャツは白、ネクタイも派手な柄や色使いのものは避けましょう。

女性は、やはりシックな黒、紺系、グレー系のスーツやワンピース、タイツも黒が理想です。アクセサリは通夜や葬儀同様に結構指輪以外は外すのが無難だと思いますが、シンプルなパールのイヤリングまたはピアスは許容範囲だと考えます。また化粧も薄化粧にして、髪を黒く染め直すまでは必要ないと思いますが派手なネイルなどはやめて、全体的に清楚な印象になるように心がけてください。

弔問と香典

通夜前の弔問には、香典は持参しないことが一般的なマナーとなっています。その根拠が明確になっていないので筆者は次のように想像しています。通夜前に弔問に伺うということは、故人または遺族との関係性が強い人だと考えることができます。当然、通夜や葬儀も参列するべき人なので、香典はその時に渡すものだから弔問には持参しない、と。しかし、例えば現在のコロナ禍で通夜も葬儀も営まずに火葬式だけで故人を見送るというケースでは、通夜前の弔問は火葬式前の弔問ということになるわけですが、この場合は通夜や葬儀に参列する代わりという位置づけになるので、香典を持参するのが良いかと思います。

葬儀後の弔問は、一般的には通夜にも葬儀にも参列できなかった人が、故人の冥福を祈りお悔やみの言葉を言うためのものです。それ故、通夜、葬儀に参列していない場合で、なおかつ香典を郵送などで遺族に渡してない場合は、香典を持参しましょう。なお、通夜、葬儀に参列している人が、葬儀後の四十九日などの法要とは別の機会に弔問に訪れる場合に再び香典を持参する必要はありません。

なお、葬儀後に香典を持参する場合の表書きは、四十九日前であれば「御霊前」、四十九日後は「御仏前」となります。

弔問とお供えもの

通夜前、葬儀後いずれの弔問も、供物を持参するかどうかは、特に明確なマナーはありません。持参しなくてもマナー違反ではありませんし。故人が好きだった菓子や花を供えることもマナー違反にはなりません。ただし、食料品を持参して供える場合には、生もの(ハムなどを含む肉類、乾物含む魚類)は避けましょう。また、日持ちがするものであることが条件となります。

そのほか弔問で注意すること

最後に、服装と持ち物(供物)以外で、弔問で気をつけるべきマナーは次のようなものがあります。

○ 弔問に伺う前に必ず遺族に連絡をして、伺うこと、伺う日時の了承を得ること

○ 遺族が遠慮した場合は、無理に伺おうとしないこと

○ 慶事を控えている場合の弔問は、慶事が一段落してからにすること

○ 長居をしないように心がけること

○ 弔問のときに使用する言葉は、通夜や葬儀同様に忌み言葉を避けること

【忌み言葉】

重ね言葉

「重ね重ね」「たびたび」「またまた」「再三再四」「次々」「再び」「続く」など

直接的な表現

「死亡」「死ぬ」「急死」「病死」「生きている」など

 

コロナ禍の影響だけでなく、家族葬、直葬(火葬式)など従来とは異なる葬送形式が普及しています。その中にあっては弔問のスタイルも変化していくと考えられます。ここで記したマナーはあくまでも基本、一般的なものですので、故人や遺族との関係性や、葬儀などのスタイル、その時の状況などに応じて臨機応変な対応をする必要がありそうです。