終活は何から始めたらいいの?
いざ準備しようとしても、やるべきことが多すぎて「正しい順番は?」など迷ってしまいますよね。
また、エンディングノートの準備や葬儀にかかる費用など、お金の心配も尽きないかもしれません。
本記事では、終活を始める際、最低限やるべきことを、具体的なチェックリストで徹底解説します。
終活に最適なタイミングや、気になる費用についても分かりやすくご紹介。
目次
そもそも終活とは?これからの人生を豊かにするための準備

終活は、単なる「死への準備」ではなく、これからの人生をより自分らしく、豊かに生きるための前向きな準備です。
終活は何から始めるか、まずは3つの大きな目的を確認しましょう。
- 残される家族のため
- 将来の自分のため
- 残りの人生を前向きに生きるため
終活は自分の望む形で、人生の最後を迎えるための準備です。
終活は何から始める?最低限やるべき5つのカテゴリー【チェックリスト付き】

終活は何から始めるべきかと迷ったら、最低限やるべき5つのカテゴリーを参考にしてみましょう。
将来が不安という気持ちをなくしていってください。
【財産整理】資産と負債を明確にする
お金のことは、家族が最も困る問題の1つ。
元気なうちに財産をリストアップし、相続の意思を明確にしましょう。
- 資産のリストアップ
- 負債の確認
- 通帳・印鑑・債権額などの保管場所の記録
- 相続の意思表示
【医療・介護】自分の希望を伝える準備
意識がなくなってからでは、自分の意思を伝えることはできません。
希望を形にしておきましょう。
- 延命治療の希望の有無
- 臓器提供や献体の意思
- 介護が必要になった場合の希望(在宅介護、施設入居など)
- かかりつけ医、持病、アレルギー、服用中の薬の記録
- 告知の希望(病名や余命を知りたいかどうか)
【葬儀・お墓】家族を一番悩ませないための準備
残された家族にとって、短時間で葬儀やお墓のことを決めるのは、精神的にも金銭的にも大きな負担となります。
希望を伝えておくだけで、家族の負担は大きく軽減されます。
- 葬儀の形式や規模の希望
- 読んでほしい人のリスト作成
- 遺影に使ってほしい写真の選定
- お墓の希望
- 埋葬方法の希望
【人間関係・デジタル終活】大切な人への思いと情報の整理
人生を支えてくれた大切な人たちへの感謝を伝える準備と、現代ならではのデジタル遺品の整理も重要です。
- 友人・知人の連絡先リスト作成
- 大切な人へのメッセージや手紙
- スマホやパソコンのパスワード、ロック解除方法の記録
- SNSやネットバンクなど、利用しているウェブサービスのIDとパスワードのリスト
- 不要なデジタルデータの削除
【身の回りの整理】モノと心の断捨離(生前整理)
身の回りの整理は、家族の負担を減らすだけでなく、自分の心を整理し、これからの生活を快適にする効果もあります。
- 不用品の処分
- 思い出の品や写真の整理
- 大切なものをだれに譲りたいかの記録
- ペットがいる場合、自分に何かあったときの預け先を決めておく
やることが多くて迷う人へ|最初はエンディングノートから始めよう

「やることが多すぎて終活を何から始めるかわからない…」と感じた方は、まずはエンディングノートから始めてみませんか?
最初にエンディングノートに書くべき理由
エンディングノートとは、人生の振り返りや、自分にもしものことがあったときに家族に伝えておきたい情報を書き留めておくノートのこと。
最初に書くべき理由は以下の3つ。
- 頭の中が整理できる
- すぐに始められる
- 家族への道しるべになる
エンディングノートの簡単な始め方と項目例
何を書けばいいか迷ったら、まずは以下の項目から、自分の言葉で自由に書いてみましょう。<・span>
- 自分について
- 資産・負債について
- 医療・介護の希望
- 葬儀・お墓の希望
- 大切な人へのメッセージ
エンディングノート 無料のテンプレートも活用してみてください。
終活を始めるタイミングと気になる費用は?

終活はいつから始めるべき?費用は?と気になる方も多いでしょう。
では、この「2つ」について詳しく見ていきましょう。
終活はいつから始めるのがベスト?思い立った今がベスト!
心身ともに健康で、判断能力がはっきりしているうちが最適です。
病気になったり、認知症が進んだりしてからでは、できないことも多くあります。
一般的には60代~70代で始める方が多いですが、「葬儀の準備はいつから」など迷ったら、関心を持った「今」が最高のタイミングです。
終活にかかる費用の目安は?
終活には、ほとんど費用がかからないものから、まとまったお金が必要になるものまでさまざまです。
- 費用がかからないもの:エンディングノート、情報整理、断捨離
- 専門家に依頼すると費用がかかるもの:遺書作成(10万円~20万円)、相続相談(1時間5,000円~1万円)
- 将来に備えるための大きな費用:葬儀費用(平均180万円)、お墓の購入費用(100~300万円)
参考:相続会議「遺言書作成費用はいくら? 自筆証書遺言と公正証書遺言、専門家別で比較」
葬儀費用の不安を解消する3つの賢い準備方法

高額になりがちな葬儀費用を、計画的に準備しておくための3つの方法をご紹介します。
1.預貯金やタンス預金
最も手軽なのが預貯金やタンス貯金。
しかし、故人名義の銀行口座は、死亡が確認されると凍結され、遺産分割協議が終わるまで家族でも簡単には引き出せないというデメリットや、インフレでお金の価値が目減りするリスクもあります。
参考:常陽銀行「生前整理は通帳だけでは不十分!終活で知っておきたい銀行口座の整理方法」
2.生命保険(葬儀保険)
死亡保険金で葬儀費用をまかなう方法。少額短期保険など、高齢でも加入しやすい葬儀保険もあります。
ただし、年齢や健康状態によっては加入が難しかったり、保険料が掛け捨てになったりする場合もあるため、内容をよく確認する必要があります。
3.互助会で未来のサービスを予約
互助会とは、将来の結婚式やお葬式に備えて、月々決まった額を積み立てていくシステムです。
最大のメリットは、物価がどれだけ上昇しても、契約時のサービス内容が保証される点です。
互助会について気になる方はまずは資料請求から! ➡︎ 【カンタン30秒で資料請求】
終活を始める前に知っておきたい注意点

後悔しない終活にするために、いくつか知っておきたい注意点があります。
遺言書とエンディングノートの違い
最も注意しなければいけない違いは、法的な効力の有無。
財産の相続など、法的に有効な形で意思を遺したい場合は、必ず別途「遺言書」を作成する必要があります。
解約・トラブル事例(互助会や生前整理サービス)
終活に関するサービスでトラブルが発生することもあります。
互助会や生前整理サービスなどを契約する際は、解約条件や追加費用の有無などを契約書でしっかり確認し、少しでも疑問があればその場で質問するようにしましょう。
家族と必ず共有することの重要性
終活は、あなた一人のためだけではありません。
あなたの想いや準備したことを家族に伝えておかなければ、せっかくの準備が無駄になってしまうこともあります。
エンディングノートの保管場所を伝えたり、時々終活について話し合ったりする機会を持つことが大切です。
まとめ
終活は残される家族への最後の贈り物であり、これからの人生をより輝かせるためのもの。
終活 何から始めるか迷ったときは、まずはエンディングノートを開き、自分の想いを書き出してみてください。
そして、将来の大きな不安である葬儀費用については、預貯金や保険とあわせて、月々の掛金で安心を予約できる「互助会」という選択肢もぜひ検討してみてください。
終活 何から始めるについてよくある質問(FAQ)
ここでは、終活 何から始めるか迷っている方がよく気になる質問について回答していきます。
終活は何歳から始めるべきですか?
終活を始めるのに決まった年齢はありません。
心身ともに健康で、ご自身の意思をはっきりと示せるうちなら、何歳からでも大丈夫です。
一般的には60代~70代で始める方が多いですが、思い立った「今」が最適なタイミングです。
終活の身辺整理は何から始めるべきですか?
まずは、通帳や印鑑、保険証券、不動産の権利書といった「貴重品・重要書類」の整理から始めるのがおすすめです。
それらの保管場所をリスト化してエンディングノートに記しておくだけでも、家族の負担を大きく減らすことができます。
終活をやらないとどうなるのでしょうか?
終活をしなかった場合、残されたご家族が様々な手続きや判断に追われることになります。
預貯金の引き出しや相続手続きがスムーズに進まなかったり、どのような葬儀をすればよいか分からなかったり、高額な葬儀費用に困ったりと、金銭的・精神的に大きな負担をかけてしまう可能性があります。





