人生100年時代といわれるように、老後の期間は年々長くなっています。
その中で、これまで生きてきた人生を振り返り、自分の終末や死後の対応についての希望をまとめ、家族への想いを伝えるエンディングノートに注目が集まっています。
エンディングノートは、自分の個人の経緯や財産、人間関係、医療や葬儀、お墓のこと等書き込めるようになっていて、これ一冊を書くことで終活の準備ができるという非常にメリットが多いものです。
文具店や書店で市販のものが入手できるほか、無料で手に入るエンディングノートも多く存在します。
無料のエンディングノートの形態には、「冊子」になっているもの、「ダウンロード」するもの、「アプリ」として入力できるものの3種類があります。
無料のエンディングノートであっても、基本的な項目は記載されているので、これだけでも十分な役目を果たすものとなっています。
エンディングノートには多くのメリットがあるものの、記載項目が多岐に渡り調べなければ書けない事柄も多いので時間がかかり、億劫になりがちです。
できるだけ早めに書くことがおすすめです。
「書き方に決まりはないので、まずはどんどん書いていきましょう。」
あとから訂正しても問題はありません。
終活を始めてみようかと思った方には、まずは無料のエンディングノートを入手して、気軽に書いてみることがおすすめです。
お住まいの近くの互助会の資料請求が一括でできる!
資料請求された方限定で
無料エンディングノートを無料ダウンロード
「全国の互助会の資料請求」
目次
エンディングノートとは
エンディングノートということは多くの方が聞いたことがあるかと思いますが、実物を手にした方は意外と少ないかもしれません。
どういったものか確認しておきましょう。
エンディングノートの役割
エンディングノートは、自分の人生を振り返ってみながら、自分の人生で積み上げてきたもの、これから進んでいきたい道、そして死後の対応などをあらかじめ記載された項目に沿って記入していきます。
エンディングノートを書きこむことによって終活の準備を進めることができ、残された家族へのメッセージを伝えることができます。
エンディングノートの記入事項
エンディングノートには、予め記入欄が用意されていて、それに従って記入していくようになっています。
記入項目としては、下記のような項目が一般的です。
- 自分のこと
- 財産のこと
- 医療、介護のこと
- 家族、親せきのこと
- 友人、知人、関係者のこと
- 葬儀、お墓のこと
- 相続のこと
- ペットのこと
- PCやスマホなどデジタルデータのこと など
エンディングノートのメリット
エンディングノートを書くことには多くのメリットがありますが、そのうちの「代表的な3つを紹介」いたします。
<家族の負担を減らすことができる>
仲のいい家族同士であったとしても、財産状況がどうなのか、死後どうするのかといったデリケートなことは話題にしづらいものです。
また、万が一、延命治療をするかどうかを家族が決めなければならない状況になったとしても、エンディングノートを通じて本人の希望が伝わっていれば、家族の負担を減らすことができます。
<家族や友人に感謝の気持ちが伝えられる>
これまでの人生を振り返るうちに、家族や友人の大切さを改めて認識する方が多くいます。
今まで面と向かって伝えることができなかった感謝の気持ちを残すことで、想いをつたえることができます。
<今後の人生を考える機会になる>
エンディングノートは、過去を振り返るだけではありません。
これから残りの人生にどう向き合っていきていくのか、やり残したことややってみたいことを書き出していくことで、これからの人生を考えるいい機会になります。
エンディングノートについては、こちらの記事に詳しくまとめています。
参考にしてみてください。
エンディングノートの始まり
1991年に「セキセー」という葬儀の返礼品を扱う会社の創業者がはじめて制作し話題になったことで、5万部が販売されることになりました。
そして、2010年文具メーカーのコクヨが発売した『もしもの時に役立つノート』がエンディングノート人気の先駆けとなり、3年間で40万部が売れる大ヒット商品となりました。
これをきっかけに、多くの文具メーカーや出版社などから、様々なエンディングノートが発売されるようになりました。
無料で配布されるエンディングノート
無料のエンディングノートには、配布される冊子タイプ、ダウンロードし印刷して使用するタイプ、スマートフォンのアプリとし使用するタイプの3種類があります。
まずは無料で配布されるエンディングノートについて解説していきます。
無料で配布されるエンディングノートの入手先
市販のものと同じような冊子タイプのエンディングノートは、印刷し製本するのでコストがかかります。
そのため無料で入手できるところは限られています。
横浜市などの自治体では、高齢者サービスの一環として、「各区の高齢者福祉の窓口で配布」しています。
また、「自治体主催の講習会の参加者に配る」こともあるようです。
その他、一部の葬儀社や高齢者向けサービスでは、「資料請求」すると、一緒に送付してもらうことができます。
入手方法
高齢の住民サービスとして無料提供している自治体では、「窓口で配布」しています。
受け取る際には、担当者から書き方の簡単な説明をしてもらえるようです。
横浜市の各区では、区役所の窓口以外にも、その「地域の福祉協議会や地域包括支援センター」でも手に入れることができますので、問合せをしてみるといいでしょう。
葬儀社や高齢者向けサービスの会社が配布している無料のエンディングノートは、「ウェブサイトや電話などで資料請求をする」と受け取れるようになっています。
事務所で相談した際にも配布されるようです。
メリット、デメリット
冊子タイプの無料のエンディングノートは、受け取ってすぐに書くことができ、保管しやすいというのが大きなメリットです。
また自治体が配布しているものであれば、その自治体が提供している高齢者向けのサービスなどが細かく記載されているので、非常に便利です。
ただし印刷や製本などのコストがかかることから、ページ数が市販のものよりも絞られています。
基本的な項目はしっかりと掲載されているので、機能としては問題ありません。
また、コストの関係で部数が限られている場合もあります。
受取を希望する場合は、確認してから申込むといいでしょう。
無料のエンディングノートについては、こちらの記事も参考になると思います。
ぜひご覧ください。
無料でダウンロードできるエンディングノート
ウェブから無料でダウンロードできるエンディングノートは、コストがほとんどかからないことから、多く提供されています。
どこで無料ダウンロードできるのか
多くの自治体のウェブサイトでは、無料でエンディングノートのデータをダウンロードできるようにしています。
自治体以外にも公共団体や福祉施設でも扱っているケースがあります。
葬儀社や高齢者向けサービスの企業においても資料請求者に無料でエンディングノートがダウンロードできるよう案内をしているところが多数あります。
ダウンロードに必要なもの
ダウンロードには、まずインターネットに接続した「パソコン」と「プリンター」が必要です。
そしてエンディングノートの「データに対応したソフトがインストールされている」必要があります。
PDFのデータであれば、無料でインストールできますが、WordやExcelのデータをダウンロードして利用するタイプは、それらを開くことができる互換ソフトがインストールされているか、Googleのクラウドサービス等を利用するなどする必要があります。
また、印刷には、数十枚の用紙を用意しなければなりません。
メリット・デメリット
無料でダウンロードするタイプのメリットとしては、気が向いたときに、手元のパソコンですぐにダウンロードして利用できる手軽さがあります。
冊子タイプでは入手までの手間や時間がかかります。
デメリットとしては、日頃からパソコンを利用している方であれば、問題なく利用できることですが、使い慣れていない人にとってはサイトにアクセスしてダウンロードし、保存して、印刷するという作業にハードルがあります。
家族にパソコンの利用に慣れている人がいれば、お願いするほうがいいかもしれません。
無料で使えるエンディングノートアプリ
近年ではスマートフォンの普及によって多くのサービスがスマートフォン経由で行われるようになりました。
その中には、無料で利用できるエンディングノートのアプリもいくつか出てきています。
無料のエンディングノートアプリとは
無料のエンディングノートのアプリは、スマートフォンの画面上から設定された項目に入力していくことでエンディングノートと同様の内容を残しておくことができます。
文字の他に「写真」や「音声」、「動画」などが保存できるようになっているものもあります。
メリット、デメリット
スマートフォンの画面からの入力ですので、いつでも気軽に行うことができます。
修正や差し替えも、気がついた時にすぐにできます。
デメリットとして、無料のサービスが、突然終了する可能性もあるので利用には注意が必要です。
また、基本は無料となっていますが、一部の機能は有料になることもあるのでしっかり確認してから利用しましょう。
アプリの入力項目はすでに決まっていて、手書きのような自由度はないので、思うように使えない可能性もあります。
無料のエンディングノートを書くコツ
市販のエンディングノートと比べて無料のものは、ページ数も少なく項目も絞られたものになっています。
それでも書くのが大変だという方もいらっしゃると思いますのでここで「エンディングノートを書くコツを紹介」していきます。
書き方は自由
エンディングノートはこう書かなければならないというルールはありません。
箇条書きのメモのような書き方でも問題ありません。
手書きならではのイラストを描いたり、写真を貼り付けたり、といった自分らしいエンディングノートを楽しみながら作っていくのもいいのではないでしょうか。
書き直しOK
家族が後から見ると思うと、いい文章にしたいという気持ちがあるかもしれませんが、とりあえずメモのような形でもいいので、どんどん書き進めていくほうがいいでしょう。
文章の表現に悩んでいると、なかなか進まず、途中でやめてしまう可能性が高いです。
ひととおり書きこんで、その後で修正するやり方をおすすめします。
早めに書くのがおすすめ
無料であってもエンディングノートに記入する事柄は幅広く、調べたり確認したりしないと分からないこともあるでしょう。
まだ早いからと後回しにしておくと、体力や気力が衰えてしまい億劫になってしまうかもしれません。
エンディングノートは、身体も頭も元気なうちに着手して、早めに仕上げてしまうのがおすすめです。
無料のエンディングノートについての注意点
エンディングノートを書きこむには、それなりに時間と手間がかかります。
せっかく書いたものであれば、きちんと活用したいところです。
「エンディングノートについての注意点を確認しておきます。」
法的効力はない
エンディングノートの記載された内容は、基本的に書いた人の希望をまとめたものであり、法的な効力はありません。
遺産相続のやり方などは、法的な効力がある遺言書を作成したほうがいいでしょう。
遺言書の書き方には、規定が定められているので、専門家と相談しながら作成することをおすすめします。
保管はしっかりした場所に
エンディングノートには、財産に関することや大切な個人情報などが多く記載されています。
悪意ある他人の手に渡ることになれば大きな問題です。
しっかりした場所に保管して、紛失したり誤って廃棄したりしないように注意しましょう。
家族に存在を知らせておく
エンディングノートがあることを家族が知らず、死後何年もたってから見つかり大変後悔したという話は未だにあるようです。
書いたものを、すぐに見せる必要はありませんが、家族にエンディングノートがあることは知らせておくことです。
保管場所も併せてわかるようにしておくと探す手間が省けます。
【無料配布・ダウンロードで入手できるエンディングノートの活用法とは?】まとめ
エンディングノートのことは9割近くの人が知っているのに、実際に書いた人は1割にも満たないという調査結果があります。
実際に書くとなると、なかなか進まないのかもしれません。
気軽に始められる「無料のエンディングノート」であれば、思いついた日にスタートしてみることもできるのではないでしょうか。
無料のエンディングノートは、身近なところで入手することができますので、ぜひ一度手に取って書き始めてみてください。
お住まいの近くの互助会の資料請求が一括でできる!
資料請求された方限定で
無料エンディングノートを無料ダウンロード
「全国の互助会の資料請求」