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葬儀保険とは?仕組みや種類、互助会との違いを解説

記事公開日:2025.09.05/最終更新日:2025.09.05

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葬儀保険とは?仕組みや種類、互助会との違いを解説

葬儀は誰にとっても避けられない出来事ですが、その準備や費用について具体的に考える機会は少ないものです。

 

突然の負担を和らげる手段として注目されているのが「葬儀保険」です。

 

あらかじめ備えておくことで、もしもの時に家族の心労や経済的負担を軽くする助けとなります。

 

本記事では葬儀保険の仕組みや種類、さらに互助会との違いについてわかりやすく解説していきます。

 

 

葬儀保険とは?

葬儀保険とは?
 

葬儀保険は、万が一の際にまとまった葬儀費用を準備できるよう設計された保険で、いわゆる「少額短期保険」に分類されます。

 

これは、葬儀にかかる費用を中心にカバーするために作られており、自分や家族に経済的負担をかけたくないと考える方が選ばれる傾向にあります。

 

加入手続きが比較的簡便で、保険金は葬儀費用だけに使われず他の支出にも充てられる点が大きな特徴です。

 

多くの商品では、掛け捨て型で1年ごとの更新となっており、一般的な生命保険に比べて保険料が控えめで、年齢制限も緩やか(80歳、あるいはそれ以上でも加入可能なケースも)です。

 

結果として、終活を見据えた安心プランとして、広く受け入れられつつあります。

 

葬儀保険の主な種類

葬儀保険の主な種類
 

葬儀保険には大きく分けて「掛け捨て型」と「積立型」の2つがあります。

 

葬儀という限られた目的に備える点では共通していますが、保障される期間や資金の設計によって、その性質や選ぶ際の判断ポイントが変わってくるため、違いを理解することが大切です。

 

掛け捨て型

 

掛け捨て型は、月々の保険料が比較的安く、手軽に加入できるのが特徴です。

 

特に高齢の方や持病を抱えている方でも加入しやすい商品が多く、必要な時期に短期間で保障を準備したい人に向いています。

 

ただし、途中で解約しても払い込んだ保険料は戻らず、長く続けるほど支払総額が大きくなる点には注意が必要です。

 

費用を抑えながら万一の備えをしておきたい方に選ばれやすいタイプであり、終活の一環として利用されるケースも増えています。

 

積立型

 

積立型は、支払った保険料の一部が積み立てられ、満期や解約時に返戻金として戻ってくる仕組みです。

 

保障と同時に貯蓄の役割を果たすため、「掛け捨てで損をしたくない」という方に向いています。

 

長期間続けることで払い込んだ金額が資産として残る安心感がありますが、その分掛け金は掛け捨て型よりも高めに設定されるのが一般的です。

 

また、短期間で解約した場合には元本割れのリスクがあるため、無理のない支払い計画を立てることが欠かせません。

 

家計に余裕があり、長期的な備えを求める方には適した選択肢です。

 

葬儀保険のメリット

葬儀保険のデメリット
 

葬儀保険には、主に「急な出費に対応できる安心感」と「少ない負担で加入できる手軽さ」という2つの大きなメリットがあります。

 

以下では、それぞれのポイントを具体的に解説します。

 

急な費用に備えられる

 

葬儀保険の大きな魅力は、突然必要になる葬儀費用に対して迅速に対応できる点です。

 

多くの商品では保険金が比較的早く支給されるため、葬儀費用をその場で立て替えずに済むケースも少なくありません。

 

支払いが早いものでは申請から数日以内に振り込まれるため、葬儀の準備に集中できるという安心感があるでしょう。

 

こうした仕組みは、遠方に住む親族が急遽集まるような状況でも助かります。

 

また、一般の生命保険と比べて給付条件や手続きが簡略化されていることも多く、遺族にかかる心労や金銭的負担を和らげる効果があります。

 

経済的な安心と精神的な支えを同時に得られる点は、葬儀保険ならではの強みといえるでしょう。

 

小額から加入できる

 

もう一つのメリットは、月々の掛け金が手頃で、気軽に備えられる点です。

 

商品によっては月500円から加入できるプランもあり、年金生活者や収入に制約がある方でも継続しやすい設計になっています。

 

掛け捨て型であれば数百円から始められるため、まとまった資金を準備する余裕がなくても安心です。

 

さらに、加入時に健康診断や医師の診察を必要としない商品が多く、持病を抱えている方や高齢者でも加入しやすいのが特徴です。

 

負担を抑えながら、少しずつでも将来の不安を解消できる点が、多くの人に選ばれる理由となっています。

 

葬儀保険のデメリット

葬儀保険のデメリット
 
葬儀保険を検討する際には、メリットだけでなく見過ごせない注意点もあります。

 

特に「掛け捨てで解約時に資金が戻らないリスク」と、「加入に際して年齢や健康状態の条件がある点」が大きなデメリットです。

 

これらを理解しないまま契約すると、期待していた効果が得られない可能性もあるため、加入前に十分な比較と検討を行うことが欠かせません。

 

掛け捨てのリスク

 

葬儀保険の多くは掛け捨て型で、途中で解約しても支払った保険料が戻らない仕組みです。

 

長期間にわたって保険料を払い続けても、葬儀を行わずに解約した場合は支払総額がそのまま損失となります。

 

さらに、支払総額が受け取れる保険金を上回り、いわゆる「元本割れ」となるケースも少なくありません。

 

特に若い時期から加入し、長期間継続した場合にはこのリスクが顕著になります。

 

短期的な安心は得られるものの、貯蓄性を求める人には不向きであることを理解しておくべきでしょう。

 

メリットと同時に、こうした費用効率の低さも加味して判断することが賢明です。

 

加入条件がある

 

葬儀保険は比較的加入しやすい設計ではありますが、それでも条件面での制限が存在します。

 

健康状態の告知のみで加入できる商品が多い一方で、持病や既往歴がある場合には引き受けを断られることがあります。

 

さらに、年齢制限も設けられていることが多く、例えば80歳以上では新規加入が難しい場合が一般的です。

 

無選択型や引受緩和型といった選択肢もありますが、その分保険料が高く設定され、保障内容も制限されがちです。

 

こうした条件を知らずに加入すると「思っていたより負担が大きい」と感じることもあるため、自分の年齢や健康状態に適した商品を慎重に選ぶことが欠かせません

 

葬儀保険と互助会の違い

葬儀保険と互助会の違い
 

葬儀保険と互助会は、葬儀を備える点で共通していますが、その仕組みや保障の受け方には大きな違いがあります。

 

ここでは、その構造的な差異をわかりやすく整理します。

 

葬儀保険は、契約時に決められた葬儀費用を死亡後に現金でもらえるシステムです。

 

自由度が高く、使途を限定されないケースが多いため、口座が凍結された際にも支払いに使えるのが安心感につながります。

 

一方、互助会は毎月一定額を積み立て、積立が完了した際に会員割引の葬儀プランや関連サービスを利用することが前提となる仕組みです。

 

積立金は現金では返ってきませんが、会員価格でサービスを受けられ、積み立てた内容が契約通りに維持される特徴があります。

 

参考:【互助会とは?】互助会の仕組みや選び方、加入方法について解説 | 終活スタイル

 

解約時にも返戻金を受け取れるケースが多い一方で、利用できる葬儀社に制限がある点は注意が必要です。

 

互助会を利用するのがおすすめ

互助会を利用するのがおすすめ
 

葬儀の費用は予想以上に高額になることが多く、いざというときにまとまった資金を用意するのは簡単ではありません。

 

互助会は、その不安を解消するために誕生した仕組みで、月々の掛金を少しずつ積み立てることで、将来の葬儀や結婚式などの冠婚葬祭に備えられます

 

加入しておけば、契約時点で費用やサービス内容が明確になるため、急な出費に慌てることなく安心して準備ができるのが大きな利点です。

 

さらに、互助会は葬儀だけでなく、結婚式や法要など幅広い行事に利用でき、会員価格で割引を受けられるのも魅力です。

 

積立は無理のない金額から始められるため、長期的な家計の負担にもなりにくい仕組みとなります。

 

こうした点から、互助会は「家族の将来に備える堅実な方法」といえるでしょう。

 

これから備えを検討する方は、地域ごとの互助会を比較することが大切です。

 

全国の互助会を一覧できる「ごじょスケ」では、最寄りの互助会を簡単に探せるうえ、資料請求も可能です。

 

将来に安心をもつためにも、まずはこちらから資料を取り寄せて具体的に検討してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

本記事では、葬儀保険と互助会という二つの選択肢を比較しながら、それぞれの特徴やメリット、注意点をわかりやすく解説しました。

 

葬儀保険は、高齢者や健康に不安がある方も加入しやすく、死亡時に保険金が支払われるため、遺族の負担をスムーズにカバーできる点が魅力です。

 

一方、互助会は月々の積立で将来の冠婚葬祭を会員価格で利用できるため、全体の費用を抑えつつ、安心感を得たい方には特に向いています

 

これらを踏まえたうえで、重要なのはご自身やご家族のライフスタイルと目的に合った備え方を選ぶことです。

 

すぐに比較検討に取りかかれるよう、「ごじょスケ」の全国互助会一覧や資料請求ページを活用して、地域やプランを確認してみることをおすすめします。

 

まずは気になる互助会の資料を取り寄せ、複数の選択肢を比べて、自分に最適な終活の準備をスタートさせましょう。