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お墓のレンタルが登場

記事公開日:2018.05.15/最終更新日:2023.05.12

「レンタル墓」。また新しい言葉を見つけてしまいました。お墓の賃貸と聞いてもイメージが湧きません。最近増え始めている、ということなんですが、どんなお墓なのか調べてみることにしました。

期限付き墓地と似たシステム

いくつか、賃貸墓・レンタル墓の提供をしているお寺や霊園を調べてみると、以前記事にした「期限付き墓地」と似たようなシステムであることが分かりました。対象者は、納骨堂などではなく、ちゃんとした墓石のお墓がほしいけれど諸事情により直ぐに購入することができない人のようです。期限付き墓地の「期限」は13年、17年のように年忌法要に合わせた期間が設定されている墓地が多いですが、レンタル墓は10年という期間が多いですね。

費用は期限付き墓地より安いかも

期限付き墓地の価格もさまざまですが、100万円弱くらいかかる墓地もあることを考えると、レンタル墓は初期費用が30万円くらいかららしいので、さらにリーズナブルです。ただし期限付き墓地同様に契約期間中は、年間の管理費が1万円から1万5千くらい必要になります。

レンタル期間満了後の選択肢

期限付き墓地の場合は、期限がきたら合葬墓に合祀されることになるのが一般的です(中には期限延長が可能な期限付き墓地もあります)。レンタル墓の場合は、①合葬墓に移る、②レンタル期間を延長する(同額の初期費用がかかります)、③お墓を買い取る、の3つから選択が可能だそうです。

 

期限付き墓地との大きな違い

期限付き墓地の多くは、土地の定借に近い考え方です。つまり一定期間はその墓地の所有権を有することになります。そして期限がきたら、墓地の所有権を失い墓石も撤去されて更地に戻ります。初期費用には撤去費用も含まれているからレンタル墓より高額なんだと理解できます。一方でレンタル墓は、期限がきたら買い取る選択肢もあるので賃貸住宅よりカーリースに近いのでしょうか。おそらく(これに関してはどこも明確な説明がないので憶測ですが)カーリース同様に、買い取らなかったお墓は、次の誰かに貸し出されることになるのだと思われます。撤去費用を含んでいない初期費用がそれを物語っています。新築のお墓を借りる人はいいですが、中古のお墓を借りるのは躊躇いを覚えてしまいますね。

 

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