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新盆を迎える準備をしよう

2019年07月26日

今年も夏の風物詩お盆の季節がやってきますね。お盆が行われる日は地域により異なり、新暦の7月15日をお盆の中日とする地域(函館市、東京都、横浜市、静岡市、栃木市、金沢市などの一部)ではすでにお盆の季節が過ぎてしまっていますが、全国的には新暦の8月15日を中日とする8月13日から8月16日がお盆の時期なので、まさにこれから。お盆の中でも、故人の四十九日の法要後に初めて迎えるお盆を、新盆(あらぼん・にいぼん)または初盆(はつぼん・ういぼん)といって通常のお盆とは異なり、仏教的な儀式色が強い法要の1つといっても良い行事として行われます。ここでは、新盆についてお話しましょう。

四十九日と新盆が重なる場合

 まず初めに、四十九日と新盆のタイミングが重なってしまう場合は、新盆を翌年に行うか1つの法要として行うという2つのパターンがあります。地域や家として慣習化されているケースがほとんどですので、もしも分からなければ周囲に相談してみてください。

通常のお盆との違い

 新盆と通常のお盆で異なっていることを整理しましょう。それによって何が必要か明確になります。

① お客を招く 通常のお盆は家族中心に行いますが、新盆は親族や故人と親しかった人を招くことが多いです。

② 僧侶による読経 通常のお盆でも僧侶を招いて読経をお願いする家もありますが、決して多くはないでしょう。しかし新盆のときは招いたお客とともに、僧侶の読経と講話を拝聴し故人の冥福を祈る姿が多く見られます。

③ 読経後には他の法要と同様にお斎(会食)の場を設ける

④ 近隣の住人がお参りにくる 隣組や自治会などの交流がしっかりしている場所では、新盆の期間中にお参りにうかがうのが慣習となっているところが多いです。

準備することは

 通常のお盆は仏教行事と民俗行事が融合したものですが、新盆は先にも書いたように法要の1つとして考えておけば問題ないでしょう。そのため、法要と同様の準備を心がけておけば無難です。

① 僧侶(お寺)と新盆で読経してもらう日程を相談する(檀家の中で複数の新盆が重なる可能性もあります。お盆の期間は短いため日程は早めに決めたいです)

② 招くお客に案内をする(できれば1カ月前には案内を出したいものです)

③ お客の人数分(1家族から複数人参列する場合は一家に1つでもOK)の返礼品を用意する

④ お斎(会食)の準備をする

⑤ 僧侶に渡すお布施(地域により相場は異なります。5万円前後と考えておいて良いでしょう)、交通費を用意する

新盆の進め方

 準備同様に他の法要とほぼ同じです。

① 会場を整える(祭壇、供花、香炉、ロウソク、線香、お盆の提灯)

② 僧侶、お客を迎える

③ 施主から開式の挨拶

④ 僧侶による読経、法話

⑤ 施主から閉式の挨拶

⑥ お斎(会食)

⑦ 僧侶にお布施、交通費を渡す

⑧ お客が帰る際に返礼品を渡す

 なお地域によっては、僧侶と招いたお客とともに墓前にお参りをするところもあるようです。しかし、お盆は新盆の対象となる故人含めて13日に全ての先祖・故人を、迎え火とともにお墓から家にお迎えしているので、お墓は空っぽのはずなんです。空のお墓にお参りをしても仕方ないと思いますが、もしもそのような慣習がある地域では慣習に従ってください。

新盆の服装

 通常のお盆は服装に特段留意することはありません。しかし新盆で、お客を招いた遺族側と招かれたお客側は、ある程度服装には気をつけたほうが良いようです。正式な喪服や礼服である必要はありませんが、男性はダークスーツを女性はダークスーツか黒か紺、グレーが基調のワンピースなど葬儀や法要に準じた服装であれば無難とされています。ただしお盆の時期は盛夏です。読経中や会食中であっても上着は脱いで構いませんし、下に着るシャツも半袖でも失礼にはなりません。最近は平服でというケースがほとんどだと思います。派手すぎなければさほど目くじらをたてなくても良い、というのが筆者の考えです。無理をして遺族側もお客側も体調崩してはなんの供養にもなりません。

新盆の香典とお返し

 招かれたお客は香典を持参します。金額は地域によって異なるので相場はとくにありませんが、概ね1万円から3万円程度とお考えください。新盆は自宅で行いますし、葬儀で故人の墓前捧げるというよりも、料理や返礼品に対するお礼という意味合いが強くなります。

 なお、返礼品として用意する品は、3千円から5千円くらいであれば良いでしょう。

 

 招いたお客以外にも隣組など近隣からの訪問もあるのが新盆です。こちらは特定の時間での訪問とはならないので、お参りをしてもらった後に簡単な酒席を設けられる準備をしておきましょう。いつもより多くの人が訪れてくれる賑やかなお盆になりますね。