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弔電の送り方と送る際に気をつけたいマナー

記事公開日:2017.03.03/最終更新日:2023.04.11

お通夜にも、お葬式にも会葬できないときに、故人の冥福を祈る気持ちを伝えるために送るのが弔電です。ここでは、その送り方をご説明しましょう。

まずは弔電の準備

訃報を受けて、やむを得ずお通夜、お葬式に会葬できないことが明確になったらすぐに弔電の準備をします。初めに次の必要事項を確認しましょう。

  • お通夜、お葬式の日時と場所
  • 喪主の名前と故人との続柄

弔電はできる限り早く、どんなに遅くてもお葬式の前日までには届くようにしてください。

 

弔電の送り先と宛名の書き方

弔電の送り先は、お通夜やお葬式が行われる会場です。

宛先は喪主のフルネームとするのが正式ですが、フルネームが分からないときには、次のようにします。

「○○○○様ご遺族様」

「○○○○様遺族ご一同様」

 

電話で弔電を受け付けるサービス

電話で弔電を受け付ける主なサービスは次の2つ。いずれも受付時間は8時から22時まで。

オペレーターの声に沿って弔電を作成し、最後に台紙を選びます。

 

NTTの全国共通の弔電受付 115

料金は、25字まで700円、30字まで790円、35字まで880円、40字まで970円などとなっています。

台紙は、500円程度から、生花や造花を加工した12,500円までと幅広いラインナップが揃っています。

 

日本郵便のレタックスコールセンター 0120-953953

料金は、15字までなら台紙料金に含まれます。15字を超えると5文字ごとに93円加算されます。

台紙は、592円から5,142円。こちらはクレジットカードでの支払いも利用できます。

 

インターネットで弔電を受け付けるサービス

インターネットで弔電を受け付ける主なサービスは次の5つがあげられます。

料金は選ぶ台紙によってかなり幅がありますが、電話での申込みよりも総じてリーズナブルになっています。

インターネットサービスの場合には、どのような台紙なのか自分の目で見て確認することができますし、文字校正も自分でできるというメリットもありますね。

 

弔電を送る際に気を付ける敬称

弔電では故人のことを、次のように喪主との続柄からみた関係を敬称で表現するのがマナーであることを覚えておきましょう。

喪主から見た故人の続き柄 敬称
ご尊父様、お父様
ご母堂様、お母様
祖父 ご祖父様
祖母 ご祖母様
ご主人様
 妻  ご令室様
 息子  ご令息様
 娘  ご令嬢様

 

 

 

弔電を送る際に気を付ける言葉

忌み言葉や、死や苦労を想起させる次の言葉は使用ないのがマナーです。

「死亡」「死去」 → 直接的すぎるのでNGです。

「重ね重ね」「たびたび」「またまた」「再三再四」「次々」「再び」「続く」 → 連続、繰り返しを想起させる忌み言葉なのでNGです。

「四」「九」 → 死、苦労を想起させるのでNGです。

 

故人が友人、知人の場合の例文

「ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。」

「ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます」。

「○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。」

「○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。」

「○○様のご逝去を悼み、ご冥福をお祈りいたします。」

※○○には上記の敬称が入ります。

 

故人が仕事関係の場合の例文

「貴社社長様のご永眠に接し、深く哀悼の意を表します。」

「社長様ご天寿を全うされました由、謹んで哀悼の意を表します。」

「御社社長様のご訃報に接し、ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。」

「御社社長様の不慮のご逝去の報に接し、御社ご一同様に衷心より哀悼の意を表します。」

「ご逝去を悼み、故人のご功績をたたえ、心からお悔やみ申しあげます。」

「社長様のご訃報に、当社社員一同、謹んで哀悼の意を表します。ご遺族の皆様ならびに社員ご一同様に、心からお悔やみ申しあげます。」

※社長様はそのまま、それ以外の故人の役職に置き代えることができます。