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家族が 危篤 と告げられた時にすべきこと

2020年12月22日

現代では亡くなる人の約8割が医療機関で亡くなります。健康だった人が突然亡くなる突然死以外は、病気、事故、あるいは老衰であっても亡くなる直前に危篤状態であることを医療機関(基本的には主治医)から告げられます。「いざという時に…遺族にとって知っておきたい10の疑問」では家族が亡くなった時にどうすべきかについて記していますが、今回はその前の段階である危篤を告げられた時にどうすべきなのかを考えてみましょう。

危篤とは

辞書にあるとおり「今にも死にそうな状態のこと」です。回復の見込みがなく、死に近づいていると医師が判断した場合に告げられます。医師が危篤と判断したということは、今日明日、もって2、3日ということなのです。しかし、人の生命力は医師の判断よりも強靭な場合もあります。医師の宣告の後に一時的に持ち直して意識を取り戻すケースも見受けられます。意識を取り戻したら一旦は危篤状態から回復したことになりますが、1週間近くあるいはそれ以上危篤状態が継続する場合もあるそうです。しかし、いつ亡くなってもおかしくない状態であり、医師でさえ回復の可能性が分からない状態であることは間違いありません。

危篤と告げられた時の心構え

医療機関が危篤であることを伝えるのは、患者が死に向かっているという事実を伝えるだけではなく、最期を看取るために患者の元に来てほしいという意味があります。大切な家族の死を間近にして、気が動転する人がほとんどでしょう。それはたとえ余命宣告を受けていて、ある程度心の準備ができていた場合でも同じだと思います。しかし、家族の最期に立ち会うために、冷静にかつ迅速な行動が必要になります。危篤の宣告を受けた家族に付き添っている場合は直接医師から告げられることになりますが、そうでない場合は医療機関からの電話連絡になります。それぞれの場合で若干対応が次のように異なると考えています。無論いずれも、自分以外にほかの家族など最期を知らせるべき人、最期を看取ってほしい人がいる場合の話です。

危篤状態となった家族に1人で付き添っている

危篤状態の家族の元を長い時間離れることはできません。そこで、取り急ぎ同居している家族がいれば自宅に、同居している家族がいなければ最も近くに居を構えている家族に第一報として次のことを連絡する。

①溶体、状況

②医療機関に駆けつけてほしいのか待機してほしいのか

③医療機関の名称、住所、電話番号

④危篤の連絡をしてほしい相手に対しての連絡を頼む、伝えてほしいことを教える(上記①から③です)

危篤状態となった家族に複数人で付き添っている

危篤状態の家族の付添は交代で行い、付添を外れた人はほかに家族がいれば第一報として次のことを連絡する。

①溶体、状況

②医療機関に駆けつけてほしいのか待機してほしいのか

③医療機関の名称、住所、電話番号

④危篤の連絡をすべき相手に対しての連絡(これはほかの家族にお願いしても良いでしょう)

医療機関からの電話で危篤の連絡を受けた

まずは取る物も取り敢えず医療機関に向かうことです。家族の誰一人として看取ることができなかった、などという悲劇は避けなければいけません。ほかの家族や身内などへの危篤の連絡は移動しながらでも可能です。医療機関で何日か過ごすことになる可能性もありますが、それはその時に考えれば何とかなるものです。

危篤状態になったことを伝える

伝える相手

一般的には三親等以内の親族といわれています。しかし、危篤の連絡は最期を看取ってほしい人を優先して良いでしょう。三親等以内だと、おじ・おば、甥・姪、孫まで入ります。正直この血縁関係だと危篤を伝えたとしても、駆けつけてもらうよりも、亡くなった後の心づもりをしておいてほしい、とい意味での連絡になるかもしれません。中には全ての親族に手分けしてでも連絡をとるように説いている記事もありますが、そこまでは必要ないでしょう。危篤状態になっている患者との関係性や、家族、親族内の事情に応じれば良いと考えています。押さえるべきは繰り返しですが、「最期にひと目会わせてあげたい人」「看取りに立ち会ってほしい人」を優先的に連絡しましょう。

伝える方法

筆者は電話一択だと考えています。深夜や早朝であっても電話で連絡します。はなからメールやSNSでもOKなんて記事を見かけますが、それはどうかなぁと筆者は懐疑的です。無論電話がつながらない、留守電になる、そんな時も多いでしょう。その場合は、留守電であればメッセージを残す、それも「お父さんが危篤だから直ぐに連絡ください」のような簡潔なものを。それとともに、相手が交通機関を利用している、仕事中などの理由で直ぐに電話をかけることができない場合などである可能性も考えて、ショートメールやLINE、チャットなども利用する。それもやはり簡潔に「父危篤連絡待つ」とか「母危篤直ぐに電話して」と伝えて折返しの電話を待ちながら、相手が電話できない状態の時はLINEやチャットであれば電話のように状況や情報を伝えあう。こんな方法がベストではないでしょうか。

伝える内容

前に記したことと同様です。

①溶体、状況

②医療機関に駆けつけてほしいのか待機してほしいのか

③医療機関の名称、住所、電話番号

連絡する側の名前と連絡先、危篤者のフルネームに連絡者との続柄も伝える内容に含めている記事を見受けますが、危篤の連絡をする関係性の人(家族やごく親しい人ですよ)に敢えて伝えますか?言わなくても当然分かっている人だけのはずです。ですので、必要ないと思われますよね。

仕事関係への連絡

家族が危篤になった場合、なるべく早い段階で職場へも連絡しましょう。そのまま亡くなれば葬儀となり仕事を休まねばならなくなります。また、危篤状態が続く場合も数日仕事から離れることに成りかねません。業務に支障をきたし周囲に迷惑をかける可能性があるので、上司、同僚に次のことを伝えるようにしましょう。

①家族が危篤状態になったこと

②溶体、状況

③急ぎ(一両日中に)で対応すべきことがあれば、対応のお願いとその対応方法

④定期的に連絡を入れること

ところで、企業や学校などで設けている忌引は、一般的には親族が死亡した日あるいはその翌日から起算することになっています。そのために危篤で仕事を休んだ場合、亡くならない限りは忌引ではなく年次有給休暇扱いとなります。

 

限りなく死に近づいている危篤ですが、家族としては一縷の希望を託したいところです。危篤を宣告されたからといって、その後のことを考えるべき段階ではないと考えています。心の準備はしていても良いですが実際に行動を起こすのは、願い虚しく亡くなったあとからにしてください。