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神道の供養の儀式は 霊祭 と 式年祭

記事公開日:2021.01.20/最終更新日:2023.03.29

読了予測:約3分

葬儀を神式で行った場合は、その後の供養も神式で行うことになります。近年は神式の葬儀自体少なくなっており、実際に葬儀や供養の席に参列することも滅多にないと思いますが、仏式の法要とは名称も年の数え方も異なるので、いざという時のために簡単ですがおさえておきたいと思います。

神道は霊祭と式年祭

仏教の法要(法事)にあたる儀式としては、霊祭(れいさい・みたままつり)と式年祭(しきねんさい)があります。故人の死後100日目までの儀式が霊祭で、1年目の命日以降の儀式が式年祭です。神道の儀式の目的は、故人の霊を慰め鎮めることにあります。仏教の法要の目的が故人を慰め冥福を祈ることが目的なのは、故人が成仏するという思想が背景にあるのに対して、神道の場合は同じ慰めでも死後は霊となり家を護る存在になるという思想から鎮めるという目的が重要になるのでしょう。

なお、仏教の法要は寺院で行うこともありますが、神道の儀式は神社で行うことはありません。仏教の位牌にあたる「霊璽(れいじ))が置かれている自宅か墓前などで行います。

儀式の種類と営む日

種別 名称 営む日  
霊祭 翌日祭 葬儀の翌日  
十日祭 命日を含めて10日目 仏教の初七日にあたる
二十日祭 命日を含めて20日後 遺族のみ
三十日祭 命日を含めて30日目 遺族のみ
四十日祭 命日を含めて40日目 遺族のみ
五十日祭 命日を含めて50日目 仏教の四十九日にあたり、この日をもって忌明けとなる
合祀祭 五十日祭の翌日 「清祓いの儀」を行い忌明けの祓いとお清めをする。この儀式をもって、故人の霊が護り神となる
百日祭 命日を含めて100日目 儀式として行わないこともある
式年祭 一年祭 1年後の命日 5年目までは毎年式年祭を行う

二年祭、三年祭、四年祭

五年祭 5年後の命日  
十年祭 10年後の命日 十年祭の後は、10年ごとに行う

二十年祭、三十年祭、四十年祭

五十年祭 50年後の命日 仏教の弔い上げにあたり「まつりあげ」として故人を祀る最後の儀式。これ以降はご先祖さまの1人となる

それぞれ該当する日が理想ですが、近年は祈祷をお願いする神官や参列する人の都合を優先して、該当日より前であれば問題なしとされているのは、仏教の法要と同様です。また、式年祭の数え方は、仏教の法要が数えであるのに対して神道では満で数えます。

神道では故人との続柄によって喪に服す期間が異なる

神道は日本古来の慣習であった「忌服期間」を引き継いでいます。「忌」は祝事を避け神社などの参拝を控え世間に出ることを慎む期間で、「服」は喪服を着続けることまではせずとも正月がかかれば行事は控え祭りごとの参加も謹んで喪に服す期間です。忌服制度は明治7年に太政官布告である「服忌令(ぶっきれい)」により次の表のように定められ、当時は慣習というレベルではなく国民の義務に近いものでした。現代もその流れを継いではいますが、現実的には完全に適用するのは無理がありますので、緩やかな運用が認められていると考えられます。

故人 忌の期間 服の期間
父母 50日 13カ月
祖父母、配偶者の父母 30日 150日
兄弟姉妹 20日 90日
30日 13カ月
妻、子 20日 90日
10日 30日