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エンバーミングが施された著名人、有名人

2021年04月24日

エンバーミングの起源は古代エジプトのミイラであるという説があります。確かに古代エジプトにおけるファラオをはじめとする王族や貴族のミイラは、自然にできたものではなく防腐処理をはじめ人為的な処置が施されていたようですので、遺体を腐敗から護るという考え方の原点だったといえるかもしれません。現代のような形のエンバーミングは1800年代のアメリカで始まったと言われています。アメリカ西部を開拓する人々が広大な北米大陸に散らばりました。その先で亡くなった人が、家族が住む故郷に戻り埋葬するためには、防腐処置を施さねばならず、そのために技術が磨かれたということです。その後現在に至るまで約200年、アメリカでは一般的な葬送スタイルとして定着し、その技術はヨーロッパやアジアなど世界中に広がりました。日本ではまだ馴染み深くないですが、皆さんもご存知の著名人、有名人にエンバーミングが施されています。

エンバーミングとは何か(新しい葬送技術を知ろう)

リンカーンのエンバーミング

エイブラハム・リンカーンは第16代アメリカ合衆国大統領です。奴隷解放の父と呼ばれ、南北戦争による国家分裂危機を乗り越えたカリスマ溢れるリーダーとして日本でも知らぬ人はいないでしょう。リンカーンは大統領在任中に奴隷制度支持者に銃で暗殺されます。その死直後にエンバーミングが施されたそうです。リンカーンの遺体はその後ホワイトハウスに3日間安置され市民の弔問を受けています。さらにその後は、墓地に埋葬されるために特別列車に乗せて北部の各都市を周りイリノイ州のスプリングフィールドまで運ばれます。埋葬されたのは死後20日以上経ってからでした。これだけの長期間遺体の腐敗を防ぐことができたのは優れたエンバーミング技術があったからと考えるしかありません。さらにリンカーンの遺体には驚くべきエピソードがあります。死後30年以上を経て20世紀に入ったばかりの1901年にリンカーンの墓所を改葬するときに遺体を確認するために棺を開けたところ、遺体は腐敗することなくほぼ完全に保存されていたということなのです。まだ18世紀であったアメリカのエンバーミング技術の高さに驚きを覚えます。

「ごじょクル」のエンバーミング

社会主義国家の指導者たち

社会主義国家を立ち上げた初代指導者など、そのカリスマ性で国を支配した政治家が、生前の姿のまま展示することを目的に永久保存処置が施されている例があります。これはそのカリスマがいなくなった後でも国民が国に対して忠誠を誓い続けさせるために、後継者たちが選択した処置ですね。次の政治指導者がエンバーミングを施され、展示されていました。中には体制変革などにより既に撤去された遺体もあります。

○ ウラジーミル・レーニン(ソ連)

○ ヨシフ・スターリン(ソ連)

○ ホー・チ・ミン(ベトナム)

○ 毛沢東(中国)

○ 金日成(北朝鮮)

○ 金正日(北朝鮮)

「ごじょクル」のエンバーミング

そのほかの著名人

政治的、国民支配という思惑による一般に展示するという目的ではないエンバーミングは、特にアメリカで多くの人に施されていることでしょう。展示目的ではないので、生前に近い姿の遺体に整えますが、その後は葬儀によるお別れを経て、墓所に埋葬されています。エンバーミングを施した著名人としては次の人たちが一般的には知られていますが、おそらくアメリカではもっと多くの著名人に対してエンバーミングが施されているのだろう、と推測しています。

○ マリリン・モンロー

○ ジョン・F・ケネディ

○ マイケル・ジャクソン

「ごじょクル」のエンバーミング

 

日本ではまだ著名人と称される人のエンバーミング事例は見当たりません。しかし、これから着実に増えていくのでしょうから、誰もが知っている人に対してエンバーミングが施される日も近い内に訪れるかもしれませんね。