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仏壇やお墓の開眼法要をひねって考えてみた

2017年12月06日

仏壇を新たに作ったとき、お墓を新たに造ったときや改装したときには、「開眼法要」というものをするらしいです。呼び方は「お性根入れ」「魂入れ」「御霊入れ」「開眼供養」などなど、地域や宗派によりさまざまです。字面から、どんなものかは想像つきますが、少し調べてみましょうか。

仏壇やお墓に仏様の魂を入れる儀式

そもそもの開眼法要は、東大寺の大仏の目を入れるときに行った法要が初めとされています。目を入れることで仏像に仏様の魂を吹き込む儀式なので「開眼」なんですね。転じて、新しい仏画、仏壇、お墓、位牌などが完成した際にも法要を行うこととされ、同じく開眼法要と言われています。ここではまず一般的な説をご説明しますね。

仏壇はそのままでは木の箱です。お墓は単なる石塔です。そこで、それぞれ仏様の魂を宿すための儀式が必要で、それが開眼法要と言われています。

法要は、

  1. 親族や縁者を招く
  2. お寺から僧侶を招き、お経をあげてもらう
  3. 招いた人を会食でもてなす
  4. 読経のお礼に僧侶にお布施を渡す
  5. 参加者からいただいたお祝いへのお返しの品を渡す

と他の法要と同じ内容となっています。法要を行う時期は、完成したらなるべく時をおかないほうが良い、とされているようです。また、お墓の場合には、亡くなった人の納骨法要と一緒に行っても良いとされています。

仏像、仏壇とお墓を一緒くたにするのは少し乱暴

仏像は、礼拝の対象ですから、仏様の魂を宿すためということは理解できます。仏壇は家の中で仏様を宿す場所ですから、同様に必要なんだろうなと理解できます。しかし、お墓は少し違うような気がしませんか。お墓へのお参りは、仏様ではなく亡くなった人、ご先祖さまへのお祈りですよね。礼拝ではないと思うのですが。ほとんどの記事が、お墓の開眼法要は絶対に必要な重要な儀式という論調ですが、納得できる理由を説明しているものは皆無です。

お墓は現世と浄土をつなぐ場所かも

お墓に亡くなった人の魂が宿るから、と考えれば良いのでしょうか。でも、亡くなった人は極楽浄土に行くのですからお墓にはいませんよね。宗派により考え方は異なりますが、仏教を原理的に考えればお墓には誰もいないと考えるのが正解でしょう。そこで、こう考えてみてはいかがでしょうか。お墓は浄土と現世を結ぶゲートなんです。お盆は、そのゲートを通ってご先祖さまはじめ亡くなった人が現世に帰ってくる、ということなのでしょう。となると、お墓の開眼法要とは、ゲートの開通式なのかもしれません。

ちなみに、浄土真宗では開眼法要は行いません。仏像も含めて、現世のものに魂を込めるという概念がないからだそうです。また、納骨堂や樹木葬を行う樹木に対する開眼法要も耳にしません。墓石に対してだけ必要というのも釈然としません。とは言っても、お墓が霊的な場所であることには間違いないので、仏様の魂を入れるのか、亡くなった人の魂を入れるのか、現世と浄土をつなぐゲートを開けるのかは置いておいて、僧侶にお経をあげてもらうことは必要なんでしょうね。

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