現在スマートフォンを利用されている人も、一昔前に使っていたのは「ガラケー」。電話番号などの個人情報が入っているので処分に困って、自宅に(家族全員の分を考えると)大量のガラケーが埃を被っている、そんな人ばかりではないでしょうか。また、ガラケー時代にも写真を撮っていますよね。貴重な写真が眠っているのではないですか?
遺されたガラケーに困る家族
家族が亡くなったときに一番処理に困るのがデジタル遺品です。そして、もっとも普及して身近なデジタル製品といえば携帯電話。ガラケー全盛時代には、毎年のように新しいモデルに買い換えていた人も多いでしょう。つまりそれだけ数がある。亡くなった家族の引き出しなどから大量のガラケーが出てきたら、途方に暮れませんか?とくにガラケーは端末によって充電器が異なることが多いため、充電器が見つからないと電源を入れることすらできません。「中のデータに不安があるから廃棄するのは躊躇われる、それにもしかすると故人の思い出となる写真などが残っているかもしれない、どうしよう?」。そんな悩みに応えるサービスが登場しました。
中古携帯売買会社が提供するサービス
サービスを展開するのは、東京都千代田区に本社を構える「携帯市場」さんです。同社は中古携帯電話売買の大手であり、ガラケーの取り扱いはまさにプロフェッショナル!そんな同社は、近年多くのメディアで話題になっているデジタル終活に目が留まり、ガラケーにも終活が必要だと考えたのです。2018年11月に、日本橋三越で携帯電話の写真を整理するワークショップを開催したところ、40代から60代の女性が20人程度参加して、熱心に学んでいたそうです。
「写真整理アドバイザー」の有資格者が対応
携帯市場さんは、ワークショップで手応えを掴み、同社の店舗で2018年12月20日から「ガラケー・スマホデジタル終活サービス」を開始しました。このサービスは、顧客に安心感を与えるため、画像・映像の整理方法をアドバイスするための技能資格「写真整理アドバイザー」の資格を持つスタッフが対応するそうです。写真整理アドバイザーは一般社団法人写真整理協会が推奨している資格で、同社には初級から上級まで400人の有資格者が在籍。今後はさらに増やしていく方針だとか。故人が遺した携帯の処分に困っている人には、朗報といえそうです。なおサービス利用料は1台あたり3,000円だそうです。
現在はガラケーを利用する人がまだ残っていますが、キャリア各社は3Gサービスを2020年から2022年には終了する、ないし終了したいと公表しています。つまり3Gサービス終了後は見た目ガラケーでも中身はスマホということになるわけで、ガラケーはいずれ完全になくなってしまうのです。使わなくなったガラケーが、暫くの間は発生し続けるという環境なので、まさに時流に乗ったサービスということがいえますね。
株式会社携帯市場
住所:東京都千代田区神田神保町1-1-17東京堂神保町第3ビルディング6F
店舗: 神田本店、ベイシア前橋モール店、嵐山店、草加八潮店、足立北千住店、ALCO越ケ谷店、フレンド八潮フレスポ店、MAXふくしま店、富士店、柏店