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終活 と 厄年

2020年12月12日

終活は、自分の死後のことを整理することであると同時に、自分が残りの人生をどう生きるのかを考える行為でもあります。また、決して高齢になってからに限定されるものでもなく、最近は若い世代から終活を考える人も増えています。ということは、自分のこれからの人生にどのようなエポックが存在するのかを知っておくことも、ある意味では終活の1つと言えるかもしれません。そこで今回は厄年を取り上げてみます。

中国から伝わった思想

厄年は古来中国から伝来した考え方です。平安時代には渡来していたと考えられており、文献では源氏物語の若葉の巻に紫の上が37歳の厄年を迎えるに当たり光源氏が紫の上にくれぐれも例年より気をつけるようにと声をかけるシーンが記されています。この源氏物語のように、人の一生には節目が存在し、とくに慎み留意して過ごす必要があると考えられている年齢が厄年というわけです。近世以降は陰陽道の影響を受けて広く民間に浸透しました。現在の厄年の年齢が固まったのもそのころとされています。

厄年の年齢

一般的に知られている厄年は、男性と女性で異なり次の年齢です。

【男性】 25歳、42歳、61歳

【女性】 19歳、33歳、37歳

このほかに地方によっては次の年齢を独自に加えるところがあります。3歳、5歳、7歳、13歳、77歳、88歳。これを見ると少し違和感を覚える人もいるのではないでしょうか。『3歳、5歳、7歳は「七五三」を祝う年齢なのに、なぜ厄年になるのか』と。また77歳は『喜寿』の88歳は「米寿」を祝う年齢です。これは裏返してみると、お祝いをするほど元気であることが喜ばしい、貴重だと考えられていたからなのでしょう。昔は子どもの死亡率は高く特に、3歳、5歳、7歳を乗り越えることが難しいと考えられていたのだと思います。そこで、3歳、5歳、7歳を子どもが用心すべき厄年として、氏神に祈祷をして子どもの無事を祈ったのが七五三の原型です。その後子どもの死亡率は低くなったために、厄年の祈祷(お祓い)ではなく、元気に育ってくれていることへのお祝いとして残り現在に至っていると考えることができます。喜寿と米寿も同様に、現代のように平均寿命が長くなかった時代においては77歳、88歳は間違いなく長寿です。さらに健康で生きていくために、留意して過ごす年齢という考え方なのだと思います。

なお、厄年には一生の中でも最も気をつけるべきとされる大厄と言われる年齢があります。男性の大厄は42歳、女性の大厄は33歳ですが、大厄には前役(男性41歳、女性32歳)、本厄、後厄(男性43歳、女性34歳)があり都合3年間は謹んで暮らすこととされているのです。

寺院や神社によっては、上記以外にも細かな厄年が決められているところもあり、それを見ると人の一生は厄年が存在しない時はないのか、と思うくらいです。確かに、厄年でなくとも人は、あらゆることに気をつけ、慎重であるべきなのでしょうから、あながちそれも間違ってはいないですね。

 

厄年の数え方も全国一律ではなく、一般的には数え年を用いますが、厄除けで有名な川崎大師は満年齢で計算しています。ということは、例えばある神社で数えの42歳の時に大厄のお祓いをしてもらったとします。本厄の厄除けは既に終わっている筈なのですが、翌年(数えで43歳、満42歳)川崎大師にお参りに行くと、42歳の本厄の厄除けは完了していないことになってしまうのですね。まぁ厄年に科学的、医学的根拠はなく、仏教、神道など宗教的にも教義で明確に規定されていない、土着慣習的な考え方なので、非常に曖昧ではありますが、自分の残りの人生を生きるに当たり、厄年とそのお祓いをどうするのか考えておくことは、あっても良いと思います。

なお、厄年とは言わないようですが、同様の考え方は、イギリス、スペインのキリスト教国、エジプト、トルコのイスラム教国にも存在するようです。