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自分の死んだ後クレジットカードはどうなる?

2016年07月01日

多くの人が複数枚のクレジットカードを持つ時代です。「自分が死んだらクレジットカードはどうなるのだろう、家族には教えていないカードもあるし」。そんな心配を誰しもが思いうかべるかもしれません。死後クレジットカードがどうなるのか、一緒に考えてみましょう。

 

クレジットカードの債務は相続の対象です

クレジットカードを使用して支払うべきお金は、相続の対象になります。ですので、家族には予めクレジットカードの使用状況を伝えたり、遺言状やエンディングノートには、きちんと詳細を明記しておくなどしてください。

カード会社には、遺族がカードの名義人が亡くなったことを届け出る必要があります。カードに残債があれば、債務として相続されることになりますので、カード会社から一括返済を求められます(金額によっては交渉次第で分割返済も可能になるかもしれません)。

もし、故人が遺した財産で支払うことができなければ、相続人自らの資産から支払わなければいけません。ただし、相続人は債務も含めた財産放棄をすることで、残債の支払いを拒むことはできます。一方でクレジットカードの名義人を相続することはできないので、故人の代わりにクレジットカードを使い続けることはできません。

 

クレジットカードのことを遺していなければ

一般的にカードの支払いは銀行等金融機関からの口座振替になっています。故人の口座は、口座名義人が亡くなったことを金融機関が把握すると、相続人が確定して正当な手続きがされるまで一旦凍結され、入出金や引き落としなど全ての機能が停止されます。カードの情報が遺されてなくて、カード会社に連絡してなかった場合でも、口座が凍結されることでカード会社はその事実を知ることができるので、カード会社のほうから遺族に連絡がくることになります。

もっとも金融機関は口座名義人が亡くなったことをどうやって知るかというと、遺族からの申し出が一般的です。申し出がなくても新聞の訃報欄などで情報を把握する場合があります。死亡届を受理した市町村役所から金融機関に通知がいく、ということではありません。

つまり、遺族も知らない(遺言、エンディングノート等で遺されていない)口座があり、また金融機関も訃報欄等の情報によって口座名義人が亡くなったことを把握できていない口座は凍結されることなく、そのまま残されます。もしその口座を引き落としに使用しているカードがあれば、口座に残額があるかぎり、引き落とされ続けることになります。もしも残高不足になった場合は、その時点でカード会社から口座名義人の連絡先に通知が来るでしょう。

 

死後のクレジットカードの不正使用

遺族の申し出、銀行口座の凍結などで、カード会社が口座名義人の死亡を把握できていれば、クレジットカードは無効化されますので不正使用される心配はありません。問題なのは先にも述べたように、誰も口座名義人の死亡を把握できていない銀行口座、クレジットカードが存在していて、そのカードを誰かに不正使用された場合はどうなるか、ということですね。

故人のカードが使用された場合、カード会社は名義人が亡くなっていることを知らないわけですから、使用した金額は故人の口座から引き落とされるか、残高不足の場合には故人あてに請求が届きます。もしも家族間、遺族間で不正使用があった場合には、この債務も遺産ということになるので、基本は家族間、遺族間の話し合いで解決するものになります。

第三者に不正使用された場合には、カードが盗難されたときと同じとみなして良いでしょう。不正使用が分かった時点(利用明細が届いた、請求書が届いた)で速やかに、カード会社に口座名義人が亡くなっていることと、不正使用があったことを報告してください。カード会社が不正使用であること認めれば、遺族が債務を負担する必要はなくなります。

 

お金に直接関係するクレジットカードですので、さまざまな、トラブル予防の方法が備えられていますが、あまり多くのカードを所持していると、生前の管理も大変ですし、死後は遺族の負担も増えてしまいます。多くのカード会社から新たなカードの勧誘が多い時代ではありますが、所持するカードの数はできるかぎり少なくするのが賢明といえそうです。

また、繰り返しになりますが遺言状やエンディングノートでしっかりとクレジットカードの存在を遺族に伝えることが遺族のためにも大切です。