終活が世に広まるのと合わせて、終活の手始めとしてエンディングノートを書くということが一般的になっていきました。
エンディングノートは、これまでの自分の人生を振り返り、「家族や親しい人たちに伝えておくことをまとめて記入したノート」です。
30年程前に初めて発行されて人気を集め、多くの出版社や文具メーカーなどから発売されていますが、無料のエンディングノートを提供しているところもあります。
「自治体」が住民サービスとして配布しているケースと、「終活サービスの企業」や「葬儀社」が販促として問い合わせをしてきたお客さんに提供しているものがあります。
無料のエンディングノートの形態としては、
- 製本されたノートの形態のもの
- PDFやWordなどのデータをダウンロードできるようにしたもの
- アプリとして提供しているもの
の3種類があります。
無料ではありませんが大手100円ショップでも製本されたエンディングノートを扱っているので、チェックしてみるといいでしょう。
エンディングノートは、死後のことを書き込むだけでなく、「今後の人生をどのように生きるかを考えるきっかけ」となります。
書き方にルールはなく自由に書いていけばいいのですが、項目が多岐に渡り、調べる必要があることもあるので、頭や身体がしっかりしているうちに書き始めるといいでしょう。
エンディングノートには、「終活を進めやすくなる」、「家族の負担を減らせる」、「家族や友人に想いを伝えられる」、「今後の人生を考えることができる」、といった多くのメリットがあります。
終活のことを考えて始めたら、まずは無料のエンディングノートを入手してみることから始めてみることをおすすめします。
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目次
エンディングノート
エンディングノートとはどのようなものか、記入事項やエンディングノートを書くメリットについて解説していきます。
エンディングノートとは
エンディングノートは、これまでの人生を振り返り、「家族や親しい友人に伝えておくことをまとめ、記入するノート」です。
エンディングノートには、記載する項目が書き込めるようにノートの中に用意されているので、項目に従って書いていくことで、情報や伝えたいことをまとめることができます。
エンディングノートの記入事項
エンディングノートには、多少の違いはありますが、基本的には下記のようなことを記入するようになっています。
- 自分のこと
- 財産のこと
- 医療、介護のこと
- 家族、親せきのこと
- 友人、知人、関係者のこと
- 葬儀、お墓のこと
- 相続のこと
- ペットのこと
- PCやスマホなどデジタルデータのこと など
エンディングノートのメリット
エンディングノートを書くことには多くのメリットがあります。
そのうち代表的なものを紹介します。
<終活を進めやすくなる>
エンディングノートを書きこんでいくことで、これまでのことが整理され残しておきたいものがはっきりしてきます。
<家族の負担を軽減できる>
家族の中でも財産のことや死後のことなどは聞きづらいものです。
延命措置などの判断を家族がするケースでも、エンディングノートで意向が分かれば心理的な負担が軽くなります。
<家族や友人に想いが伝えられる>
これまで伝えられなかった感謝の想いを、エンディングノートを通じて伝えることができます。
<今後の人生設計ができる>
エンディングノートを書くことでこれまでの人生を振り返り、今後どう生きていくかを考える機会になります。
エンディングノートについては、こちらの記事に詳しくまとめています。
参考にしてみてください。
市販のエンディングノート
現在では多くのエンディングノートが販売されています。
「市販のエンディングノートの始まり」と、「現状の価格帯」や「発売元」について紹介していきます。
エンディングノートの始まり
エンディングノートが初めて世に出たのは1991年でした。
葬儀の返礼品などを扱う「セキセー」の創業者が制作し、5万部が売れる人気となりました。その後、2010年に文具メーカーのコクヨが『もしもの時に役立つノート』を発売。
3年間で40万部の大ヒットとなったことで、世の中に広く知られるものとなりました。
価格帯、販売元、体裁
現在では多くの出版社や文具メーカーなどから、様々な種類のエンディングノートが発売されています。
「1000円から2000円」の価格帯がメインで、長期で保管できるようしっかりした製本がされていてビニールカバーがついているものもよく見られます。
他と差別化するために、一人暮らしの方用、相続対策用など対象者別に特化した特徴を持ったエンディングノートも作られています。
無料のエンディングノートを入手するには
無料のエンディングノートはどこで配布されているのでしょうか。
「入手方法を解説」していきます。
自治体
神奈川県横浜市など多くの自治体で無料のエンディングノートを配布しています。
65歳を迎える方に高齢者サービスとして送付したり、高齢者に関する役所の窓口や福祉協議会や地域包括支援センターで希望者に提供したりしています。
エンディングノートの書式を無料でダウンロードできるようにしている自治体も多く見られますので、自分の住んでいる自治体のホームページをチェックしてみるといいでしょう。
終活サービス
終活を支援している企業や、相続に関する業務を扱う士業などがウェブサイトから無料のエンディングノートをダウンロードできるとうたっています。
エンディングノートを使って終活をスムーズに進め、相続トラブルを避けるという目的となっています。
葬儀社
葬儀社では資料請求をした方や会員登録した方への特典として、エンディングノートを送付しているところがあります。
無料のエンディングノートの形態の違い
無料のエンディングノートの形態には、「冊子になっているもの」、「PDFやWordのデータをダウンロードするもの」、「アプリとして入力して使うもの」の3種類があります。
それぞれを解説していきます。
冊子
冊子として印刷・製本されたものを無料配布しているエンディングノートは、印刷や送付にコストがかかるため、無料で配布するところは限られています。
自治体が「住民サービス」として予算をつけて配布しているケースや、葬儀社などが「販促品」として利用しているケースが多いようです。
ダウンロード(PDF、Word)
PDFやWordなどのデータをダウンロードして利用するエンディングノートは、印刷や送付のコストがかからないことで多く提供されています。
利用者は、自分のパソコンからインターネットを経由してダウンロードすることになるので、パソコンを所有していること、対応するソフトをインストールしていることが前提となります。
また印刷して利用するには、プリンターと紙を用意する必要があります。
アプリ
近年では、パソコンを持たなくてもスマートフォンで用が足りることが増えています。
エンディングノートの「無料アプリ」が出ているので、そちらを利用することを考えてもいいかもしれません。
画面の項目に入力するだけなので、時間と場所を選ばず手軽にエンディングノートを作ることができます。
ただし、形式には制限があり、なんでも書き込めるわけではありません。
追加サービスに費用がかかることや、サービスが休止する可能性もあるので注意が必要です。
100円ショップのエンディングノート
無料ではありませんが100円ショップにもエンディングノートを扱っているお店があります。
100円ショップにあるエンディングノートはどのようなものか、チェックしてみましょう。
ダイソー
100円ショップ大手のダイソーでは、「もしもノート」というものを販売しています。
もしもノートは、一冊でまとまっているものではなく、
- じぶんノート
- おかねノート
- けんこうノート
- おつきあいれんらくノート
- うちの子ノート
と内容ごとに5冊に分かれています。
セリア
セリアで扱っているエンディングノートは、1冊にまとまっています。
シンプルな内容で、一般的なエンディングノートと比較してやや項目は少なくなっています。
基本的な項目は記載されていますので、十分に役に立つものとなっています。
キャンドゥー
キャンドゥーで販売しているエンディングノートはセリアと同じものです。
文房具売り場に置いてあるので、探してみてください。
店舗によっては扱いがないこともあるようです。
その他
大手の100円ショップでは、エンディングノートを扱っていますが、人気のため入手しにくいようです。
小規模の100円ショップでは扱いがないかもしれないので確認してみてください。
自作のエンディングノート
エンディングノートは形式が決まっているわけではないので、「自作することも可能」です。
自作のエンディングノートをどのように作成していくのかみていくことにしましょう。
ノートに項目を転載
「エンディングノートは形式や書き方に決まりはありません。」
記載する項目が分かれば自作することはそれほど難しいことではありません。
無料のエンディングノートをダウンロードすれば記載項目を確認することができますので、自前のノートにそれらの項目を書き込んでいけばエンディングノートを作成することができます。
ダウンロードして印刷し綴じる
無料でダウンロードできるエンディングノートを活用する場合には、ただ印刷して記入するだけだと想いが込められた感じがしないかもしれません。
印刷したものをバインダーやファイルに綴じていくと使いやすく保管にも適した形になります。
無料のエンディングノートを書くコツ
無料のエンディングノートはシンプルな内容で、記載する項目も絞られていますが、それでも筆が進まないという方もいらっしゃるかもしれません。
「エンディングノートを書くコツ」はどういったことがあるでしょうか。
書き方は自由
「エンディングノートの書き方に決まりはありません。」
内容が分かれば、メモのような箇条書きでも問題ありません。
文章表現に凝ったり、丁寧に書こうとしすぎたりすると途中で挫折してしまうかもしれません。気軽な感じでどんどん書いていくのがおすすめです。
書き直しOK
エンディングノートは、一度書いて終わりということではありません。
書いた後でも変更があれば、何度書き直しても大丈夫です。
まずは、あまり手間暇をかけずに、ひととおり書き込んで、それから修正したり書き加えたりするほうが書きやすいかもしれません。
早めに書くのがおすすめ
無料のエンディングノートは記入する項目を絞っているものが多いですが、それなりに書く範囲は広く、調べなければわからないこともあるかと思います。
「身体が元気で頭もはっきりしているうちに書いておく」ほうがいいでしょう。
時間がたつと、だんだん億劫になってしまいがちです。
無料のエンディングノートについての注意点
無料であっても、せっかく書いたエンディングノートは、しっかりと活用したいものです。
エンディングノートについて注意しておくことをチェックしておきましょう。
法的効力はない
エンディングノートに書かれていることは、書いた人の希望であり、法的な効果はありません。
財産の相続の仕方などをしっかりと残しておきたい場合には法的な効力が認められる「遺言書」を作成しましょう。
保管はしっかりした場所に
エンディングノートには財産のことや、多くの個人情報などが含まれていることから、他人の手に渡ると大変なことになります。
紛失したり、誤って廃棄したりすることがないよう、しっかりした場所に保管するようにしましょう。
家族に存在を知らせておく
時間と手間をかけてエンディングノートを書いておきながら、その存在を家族が知らなかったとしたらすべて無駄になってしまいます。
書いたものをすぐに見せる必要はありませんが、エンディングノートの存在は知らせておきましょう。
探す手間を省くために、保管している場所も伝えておいたほうがいいでしょう。
【無料のエンディングノートは使える?】無料のエンディングノートの種類と評価 まとめ
終活を進めていく上でエンディングノートは非常に役に立ちます。
他にも多くのメリットがありますので、もし書いてみようと思っていればぜひおすすめしたいです。
無料のエンディングノートは、費用がかからず、手始めとして気軽に取り組めます。
身近なところやインターネットを通じて簡単に入手できますので、ぜひそこからスタートしてみてください。
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