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お葬式と音楽

2017年10月24日

お葬式というと、仏式の場合はお坊さんの読経、キリスト教式の場合は聖歌。耳に入る音はこんなものでした。最近は、自由度が高くなったことと、個性的なお葬式にしたいと考える人が増えてきたからでしょう。お葬式の場で音楽を流すというシーンを見聞きするようになりました。今日は、お葬式と音楽を考えてみます。実は気を付けなければいけないこともあるんです。

音楽を流したい人が増えている

「自分のお葬式に、自分が好きだった曲を流してほしい」と考える人が増えているそうです。ある調査によると、音楽を流すことに肯定的な人は9割近くにもあるそうです。筆者も常日頃から、自分の葬式ではレッド・ツェッペリンの「天国への階段」を必ず流してくれ、と周囲に頼んでいます。

音楽葬というお葬式

音楽葬という形式のお葬式も登場しています。企画と構成は葬儀会社が担います。さまざまなスタイルがあり、生演奏が入る場合、CD等による曲が流れる場合、始まりから終わりまで曲が流れっぱなしの場合、一部だけの場合、など利用者(この場合は喪家ですね)の希望に沿った企画で演出してくれるようです。多くの葬儀会社のサイトで音楽葬のアナウンスを目にすることができます。

音楽葬のメリット、デメリット

それぞれの葬儀会社のサイトでメリットを謳っていますが、「音楽を聞くことで故人を思い出す」とか「手づくり感のあるお葬式になる」など、少しこじつけと思えるようなメリットです。筆者は、明確なメリットと言えるものはないと考えています。一番は、見送る側の故人への想いを表すことができる、でしょうか。それももしかすると自己満足かもしれませんが。一方でデメリットは明確に存在します。それは、旧来の慣習になれている年配の方は理解しないだろう、ということです。故人にお別れを告げたいのは遺族だけではありません。故人を弔いたい全ての人にとって良いお葬式にするのも、喪家の務めの1つだとは思います。

気を付けなければいけないこと

お葬式でどんな曲を流したいか、というアンケート調査もあり、色んな曲があげられています。やはり「別れ」をイメージする曲が人気で、ショパンの別れの曲、モーツアルトのレクイエムなどは定番ですね。それ以外にも、日本の楽曲の千の風になって、川の流れのように、昴などを希望する人も。ここに見落としがちな大きな問題が存在しています。それは音楽著作権です。自宅でやるお葬式なら問題ないですが、葬儀場で行うとなるとこれは立派な商行為となります。そのため、そこで音楽を流すには、日本音楽著作権教会(JASRAC)に音楽使用料を支払う必要が出てくるのです。それは生演奏でも、持ち込んだCDでも同じ。クラシックは著作権法の保護期間50年を過ぎている曲がほとんどなので問題ありませんが、日本の楽曲は全て該当しますね。もっとも最近では、多くの葬儀会社がJASRACと契約をしてJASRACが管理する音楽を流すことができるようになってきていますが、JASRACと契約していない事業者に任せる場合もあるので、気をつけることは必要です。

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