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ペットにも終活を

記事公開日:2018.01.19/最終更新日:2023.05.17

読了予測:約2分

インターネットで「ペット終活」という言葉を見かけるようになりました。ペット専用の葬儀社や、訪問火葬サービス、ペットの納骨堂など、ペットとの別れも人同様にというサービスは増えつつあります。そこで次はペットにも終活を、というトレンドなのでしょうか。でも人の終活とは意味合いが違うように思います。

ペット終活の目的

人が終活をする目的は大きく次の2つです。①自分が亡くなった後に家族に迷惑をかけないよう、自分に関係すること全てを記録しておく。②自分のこれまでの人生を振り返ることで、これからの人生をよりポジティブに過ごせるようになる。

ではペット終活の目的は何でしょうか?それには、ペット終活とはどんなことをするのかを調べてみれば分かってくるはずです。

何をすればいいのか

これといった決まりはありません。調べてみると次のような内容をあげている記事が多いです。

  • ペットが傷病となった場合に備えて、ペット保険などへの加入を検討する
  • ペットの写真を整理する
  • 高齢となったペットの治療をどうするか決めておく
  • 死期が近づいたペットとどう過ごすか決めておく
  • 死んだときの供養方法を決めておく

ペットロスは深刻な問題

ペットとして飼育する猫の平均寿命は14歳から18歳、犬の平均寿命は10歳から15歳程度(種によって違いあり)だそうです。つまり飼い主との別れは必ず訪れると考えて良いでしょう。近年は可愛がっていたペットが死んだ後の寂しさや喪失感から「ペットロス症候群」という精神疾患となる症例の報告が増えています。ペットを動物ではなく、家族、伴侶として位置づけ、共に生活するという感覚の人ほど、失ったときのショックは大きく、時にはうつや不眠などの精神症状だけでなく、胃潰瘍などの深刻な身体的症状まで引き起こすケースもあるようです。

目的は飼い主の心の準備

ペット終活の目的は、必ず訪れるペットの死に備えて、「ペットロス症候群」に陥らないための準備ではないかと思います。つまり飼い主である自分のための備え、ですね。ペットの平均寿命と実年齢から、余命を計ることができます。そのときまでに、愛するペットに何をしてあげたいか、一緒に何をしたいかを考えて実行する。そして万が一のときにはどう対応するか決めておくことで心の準備が整います。

 

予め、心の準備ができていれば、ショックを最小限に留めることができるかもしれませんね。